先週、某新聞に名古屋競馬の宮下瞳騎手の特集記事が載っていました。地方競馬は中央競馬より情報が少なく、スポーツ新聞でも扱いは小さめです。しかし、各地で凄い騎手がいるのは競馬ファンならご存じです。宮下瞳騎手は、日本の女性騎手のNO1の存在で、今年3月女性騎手として初めて通算1万回騎乗を達成しています。最多勝も860勝を超え、1位です。
実は、私が所属している道頓堀ターフ倶楽部で、彼女の企画展を行ったことがあるのです。
当倶楽部の企画展は、2009年のテンポイント展が最初でした。2011年に当時女性騎手の日本記録を更新していた宮下騎手が結婚・妊娠で引退することが分かり、引退記念展の企画が持ち上がったのです。しかし、ツテがなくどこから手を付けていいのか迷っていました。オーナーの久保カメラマンが女性の競馬旅打ちライターの、井上オークスさんに依頼してみたらと言って、私が交渉役になりました。当時私はまだ仕事をしていましたので、どこまでやれるか未知数でしたが、とにかく引き受け、オークスさんに連絡を取りました。
オークスさんは、大きなキャリーバックを引きずりながら道頓堀へやって来ました。趣旨を話すと、快く引き受けてくれ、写真などは名古屋競馬のカメラマンで、宮下騎手の写真をたくさん撮っている方に頼んでみると約束してくれました。
私の方も、古い友人である世界を飛び回って競馬を見ているTMさんにお願いして韓国での宮下騎手の活躍記事なども用意しました。設営は、私は仕事で手伝えませんでしたが、オークスさんはほとんど一人でやってくれました。企画はしたものの丸投げといった感じでしたが、オークスさんは嫌がることもなく宮下騎手のためなら、いや、地方競馬のためならと精力的に動いてくれたのです。全く頭の下がる思いでした。写真の中では、おそらく世界でも例のない夫婦で1,2着という写真もありました。企画展での受付けは、主にテンポイント評論家を自称するF氏がやってくれました。そして、ある日、宮下騎手は、身重の身体ながら、ご主人の小山騎手と一緒にギャラリーを訪ねてくれたのです。大変喜んでくれたとF氏から聞きました。小さな企画展は、その後オークスさんの提案により、名古屋競馬場に引き継ぎ、開催されたということです。もう9年も前の話です。
オークスさんは、風のように去っていきました。今もどこかの地方競馬で旅打ちされているようです。宮下瞳騎手は、2児を出産後、カムバック。全国ただ一人のママさん騎手として活躍されています。女性騎手初の1000勝の大台目指して・・・。