オークスは、デアリングタクトが制して63年ぶり2頭目の無敗2冠馬となりました。苦しい戦いでしたが最後は底力を発揮しました。勝ち時計2分24秒4は平均タイムですが、今の東京なら23秒台が出ると思っていたので、少し意外でした。スマイルカナの逃げも一見ハイペースに見えましたが、平均ペースでバテるのも早かったので、4コーナーでは一団になりました。2番人気のデゼルは、レーン騎手が3コーナーで外へ出しました。包まれるのを予感したのでしょう。一方、デアリングの松山騎手は、馬群の中、前も横も壁になり、何とか外へと二度試みますが開かず、切り返して内へ、狭いところをやっとこじ開けるように伸び、最後はいつもの豪脚で前を捕えました。ヒヤッとさせましたが、松山騎手の言葉通り馬に勝たせてもらったというのが正直なところでしょう。松山騎手は、GⅠの1倍台の人気馬に乗るのは初めてで、そのプレッシャーはいかほどかと思います。いい経験だったでしょう。改めて武豊騎手の凄さが分かりますね。いい馬に乗ってるから勝つんだという声は多いですし、もちろんチャンスも多いわけですが、多頭数を裁く技量が要求されるのです。それで、なおかつ綺麗に勝って大向こうを唸らせるのがレジェンドなのです。

 

 デゼルは、もしデアリングを負かせるとしたら、この馬しかいないと思わせる前走の勝ち方でしたが、直線伸びませんでした。戦ってきた相手が違い、強行軍も影響したのでしょう。このパターンはよく見られます。何年か前に皐月賞に挑戦したファンディーナがそうでした。よく似たケースでは、スマートレイアーがいます。既走馬相手の未勝利勝ちが桜花賞当日で楽勝。2走目が圧倒的な1番人気で、上がり32秒台の豪脚で勝利。そのあと休養に入り、その後重賞を4勝しました。デゼルは2度の輸送の強行軍で敗れましたが、素質は一級品。秋の成長に期待したいものです。

 

 終わってみれば、1,2,3着の馬主は、ノルマンディーとウィンで、同じラフィアングループでの嬉しいクラシック上位独占でした。早くデビューさせてたくさん使うのがこのグループでしたが、デアリングは、若い杉山調教師のアドバイスで、無理をしませんでした。2着のウインマリリンは、横山典がスマイルカナを盾にうまく先行させました。前走乗っていた息子の横山武に見本を見せたような乗り方でしたね。3着のウインマイティーは、ゴールドシップの仔で、ここでも昨年の新種牡馬の勢いを感じさせました。

 馬券はデアリング以外どれでもチャンスがあるように見えて、結局デゼルの素質とレーンの腕にかけてデアリングとの2頭軸マルチで、相手5頭の3連単とデアリングからその5頭への馬単を買いましたが、馬単が当たったもののトリガミとなりました。2頭軸は来ない予感はしたものの、他に決めかねたというのが今回の敗因でしょうか。

 

 さあ、いよいよダービーですね。コントレイルが勝てば牡牝ともに無敗の二冠馬誕生ですが、過去にそんな例があったかな?デアリングもコントレイルも青鹿毛で460キロ台。そして豪脚の持ち主。似てるんですね、この2頭。