直線、重賞3連勝中の刺客サウンドキアラが逃げ粘るトロワゼトワルを捕えにかかろうと追い出そうとした時、風のようにアーモンドアイが馬なりで交わして行きました。女王の圧倒的なパフォーマンスに酔いしれたヴィクトリアマイルでした。

 

 ルメール騎手は、勝利騎手インタビューで、レジェンドホース、特別な馬になりました、と笑顔で話し、追いきりに乗った三浦皇成にも感謝の言葉をかけました。私が「特別な馬」を意識したのは、トウカイテイオーが1年ぶりで安定感抜群のビワハヤヒデを破った有馬記念でした。

次元の違う馬に騎乗するのは、それなりの騎手でないと務まりません。圧倒的1番人気の馬できれいに勝つ、喝采を浴びる、それが出来るのは、以前は武豊、今はルメールでしょう。

残念ながら無観客で喝采は起きませんでしたが、テレビの前ではその強さに拍手が起きていたことでしょう。私も予想通り3連単が当たり、満足の日曜日でした。

 

 アーモンドアイは、これでGⅠ7勝目。歴代の特別な馬たちに並びました。1980年生まれ以降、10戦以上GⅠ2勝以上の馬たちの勝率でも、12戦9勝、0.750でトウカイテイオーに並び、史上4位タイになり、牝馬ではノースフライトを超えて1位となりました。馬体重486キロは、桜花賞時の462キロから24キロ増。パドックでは少し立派過ぎるかなと思いましたが、美しい美人の目をした彼女はここに完成されたようです。また、土曜日の京王杯では、ロードカナロア産駒がワンツースリー。先週はロードカナロア週刊でしたね。

 

 さて、アーモンドアイの今後のローテーションは気になるところです。安田記念は間隔が短いし、宝塚記念はむし暑い時期を嫌うでしょうし、コロナが収まって再開されつつあるヨーロッパの著名な中距離GⅠ、例えばプリンスオブウェールズS,チャンピオンS,インターナショナルSなどの選択肢もありかなと思います。また、一息入れて、スーパーGⅡの札幌記念から秋天、ジャパンCを目指すという手もあります。インタビューの最後にルメール騎手は、今後を聞かれて少し話しにくそうに見えました。騎手の立場からは言いにくいのでしょうが、彼は言外に凱旋門賞と言いたかったのではないでしょうか。