前回の続きで、先進国の英、仏の長距離レースを調べてみました。2700m以上のグループレース(グレードレース)です。イギリスは17レース、フランスは9レースです。今から30年前の1990年はどうだったでしょう。イギリスは11レース、フランスは9レースです。フランスは変わらず、イギリスは増えています。日本は5レースです。競馬先進国は長距離が衰退している、日本も同じようにしろ、という主張が実はそうではないということが分かります。もちろん現代の主流が1600m、2000m、2400mであることは、間違いありません。それでも長距離を減らそうなんて英仏は考えていないと思います。日本ももう少しリステッドレースに長距離を入れることを考えてほしいものです。各馬の個性を尊重し、楽しめるレースが提供される。それこそが競馬の楽しみでしょう。

 

 競馬の長距離レースをマスコミはマラソンレースとよく言います。これはやめてほしいですね。マラソンは42、195キロ。マラソンと一緒にしてはいけません。馬にもマラソン的なものはあります。「エンデュランス」といって主に40キロ、60キロ、120キロの距離を走る馬のフルマラソンです。日本でも毎年、全日本エンデュランス馬術大会が行われます。120キロの優勝タイムは9時間18分37秒です。完走は半分ぐらいで過酷なレースです。1975年製作の西部劇に「弾丸を噛め」という映画があります。痛みをこらえろ!という意味です。主演はジーン・ハックマン。馬による西部横断レースです。馬と人との人間模様が描かれた佳作です。ウマ好きには見逃せない映画ですよ。興味のある方はぜひレンタルしてみてはいかがでしょう。

 

 さて、今年の春天です。フィエールマンが連覇を狙います。この馬は5歳にしてまだ9戦というキャリア。3か月から4か月の間をあけて出走しています。大敗は昨年の凱旋門賞だけ。今年は初戦になりますが、ワールドプレミアやグローリーヴェイズがいないメンバーなら明らかに格上といえるでしょう。父ディープインパクトは説明の必要のない馬で、母も2500mの仏GⅡ勝ち馬でスタミナは十分です。相手は各世代から1頭ずつ。まず、6歳のミッキースワローは日経賞1着馬。母父が春天に実績のあるトニービン系です。

 5歳のユーキャンスマイルはダイヤモンドS、阪神大章典の勝ち馬で長距離の実績は十分で充実期に入っています。父キングカメハメハに初の長距離GⅠをプレゼントするチャンスかも。 4歳のメイショウテンゲンは、父ディープで母は京都大章典や日経新春杯を勝った活躍馬メイショウベルーガ。母父のフレンチデュピティは、ブルードメアサイアーとして優れています。ディープとの相性も良く、マカヒキ、ショウナンパンドラ、アンジュデジールなどのGⅠ馬や重賞馬を多数出しています。

ということで、私はフィエールマンから上記3頭への馬単で楽しむ予定です。