緊急事態宣言が出されて、中央競馬の開催がどうなるのか注目していましたが、新たな人馬の移動制限を設けたうえでの開催が決まりました。今週も競馬が楽しめると一安心ですね。多くのスポーツが中止や延期に追い込まれる中、競馬が無観客とはいえ、行われているのは奇跡に近いことかもしれません。
新型コロナウイルスでのクラスター発生防止には、常に言われている3つの密があります。①密閉空間②密集場所③密接場面です。レースそのものは、広い空間で凄いスピードで馬は走るので、瞬間的には密接な場面があっても、大きな影響は与えません。ここが他のスポーツと違うところです。また、騎手も十分注意してレース以外での様々な自粛を心掛けています。そんな努力が実ってこの1か月余り競馬が行われているのです。
さて、世間では競馬をどのように見ているのでしょうか?何故こんな時に競馬なんてやってるの?と思われている人もあると思います。競馬には、馬そのものの躍動感や、美しさを見る他に、賭け、推理、騎手のアスリートとしての技術、また物語(ドラマ)としての面白さも挙げられます。賭けだけが注目されるのも仕方ありませんが、競馬をじっくり見ると、いろんな楽しみ方が詰まっていることに気付きます。
さらに競馬は、売り上げから国庫納付金として国の財源に繰り入れられ、役立っています。昨年の納付金は、3187億円と聞いています。社会福祉を中心に配分されているとのことですが、私たちが負担したそれらの詳しい中身はほとんど知らされていません。世間的にももっと公表されるべきでしょう。競馬は必要悪と思われている人も多いと思います。確かにギャンブル依存症の人も多いでしょう。それらの対策もとっていく中で、JRAは、競馬の楽しさをアピールしてきたと思います。世界的にも日本の競馬は大成功しました。それは、ギャンブルだけではなかったからだと私は思っています。
JRAは、経営基本方針の中でこう謳っています。
「 歴史と伝統ある競馬の発展に努め、国際的なスポーツエンターメントとしての競馬を皆様とともに創造していきます。」 目標高い宣言です。日本競馬はここまで来たかと感じます。
しかし、有名な佐藤正人氏の言葉「競馬の敵は眠っていない」を忘れてはいけません。 ギャンブルを伴うということは、一つ間違うと、悪者として糾弾されるということを肝に銘じておかなければなりません。いつまでも楽しい競馬であってほしいと願います。緊急事態宣言から思うことを書いてみました。