大阪杯は、高松宮記念に続く牝馬のワンツー。何度も書いているように強い牝馬

の時代は続きます。ここでは、各騎手の駆け引きを見てみましょう。

一番人気のダノンキングリーは、好スタートを切って先行。戦前の私の予想では、前

に行く馬は、ロードマイウェイ、ステイフーリッシュ、ジナンボー辺りでした。ロードがス

タートで寄れ、ステイも行く気はなく、ダノンに絡んでいったのは、ジナンボーだけでした。

 ダノンの横山典は、ジナンボーを先に行かして2番手という手もあったのでしょうが、

ジナンボーが抑えたため、逃げる形になりました。スローだったので、ジナンボーは行こ

うと思えば行けたはずですが、ダノンが主張したのかもしれません。その辺りの駆け引

きは分かりませんが、横山典ならジナンボーが強引に行かなければハナを主張すると

いう考えは持っていたでしょう。しかし、今まで馬群でレースをしていた馬が逃げる形に

なった時、馬自身は少し違和感を持ったでしょう。それでも思い切った横山典の作戦は

間違ってはいないと思います。自分を信じ、馬を信じて乗るのみ、というところでしょうか。

そして、それを後ろから見ていたデムーロと北村友一は、うまく好位を取り、無理なく

ダノンをマーク出来ました。

 4コーナーで一瞬ジナンボーが前に出るようなところがあり、ダノンにプレッシャーが

かかります。地力の差でダノンが突き放そうとします。ここで後ろのラッキーライラックと

クロノジェネシスが目標としていたダノンめがけて内外からエンジン全開で迫ります。

内をついたラッキーがデムーロの勝負強さをいかんなく発揮した騎乗でクビ差クロノを抑

え競り勝ちました。ダノンはさらにクビ差で3着。またしてもGⅠ勝利はなりませんでした。

上位3頭は力は拮抗していたと思いますが、展開の綾で明暗は別れました。それにしても、

現5歳世代は強いです。これで世代間GⅠ勝利は16勝と単独3位に上がりました。4歳

世代はいよいよピンチです。