今年の企画展「世界のスーパージョッキー」展が終わりました。1週間で来館者10人。
今までの最低記録です。当たり前ですよね。コロナで皆自宅待機ですもんね。ある程度
分かってはいたのですが、時間を持て余している競馬ファンがちょっと見に行ってみよう
かという展開もありかなと思ったのです。初日にテンポイント評論家のF氏が。中ほどに
元JRAの獣医さんで現在馬の絵を描いているS氏が、そして最終日に元関西テレビの
競馬映像カメラマンのH氏が来てくれました。年に数回会うかどうかの人たちですが、
企画展にはよく顔を出してくださいます。ありがたいことです。H氏は、第1回開高健ノン
フィクション賞の受賞者で、78歳の今も元気に活躍されています。皆、久保カメラマンと
の縁で繋がった人たちです。
道悪競馬について、もう少し書いてみます。道悪得意な馬ってどんな馬でしょうか?
昔からよく言われるべた爪はダメとかは、よく分りませんね。大跳びの馬もダメとよく言
われます。しかし、一跳び8mといわれたハイセイコーは大の重上手。不良の中山記念
の大差勝ちを思い浮かべますね。血統でしょうか?ハイセイコーをはじめ、チャイナロ
ックの産駒は確かに重上手でした。でもハイセイコーの仔でダービーなど大レースを
勝ったカツラノハイセイコは、重下手でした。私は、気性も関係すると思っています。
雨が降ろうが、競走に前向きな馬がこなすのではないかと。まあ、これは何度かレース
を見て判断するしかないのかもしれません。例外も多いですから。
もう一つ、騎手が馬をその気にさせるというのはどうでしょう。シルバーランドという快
速馬がいました。2000mで初めて2分の壁を破った馬です。シンザンの仔で、シンザン
は生涯レコード勝ちがなかったのですが、産駒は快速馬がかなり出ています。実は、
シンザンは常に余裕をもって勝っていたので、レコードを出す必要がなかったのです。
一番楽だったといわれるダービーでは、1年前にメイズイが出した日本レコードに0.1
秒差のタイムで楽勝しています。しかし、シルバーランドは重下手で有名でした。この馬
が60キロで当時2000mだった京阪杯に出てきました。あいにくの重馬場でした。鞍上は
天才といわれた福永洋一騎手です。福永祐一騎手のお父さんです。まるで魔法を見る
ように勝ってしまったのです。驚きました。それまで乗っていた高橋成忠騎手もリーディ
イングJの名騎手です。(メイショウサムソンの調教師でもありました)福永騎手が勝たせ
たと評判でした。福永騎手といえば、エリモジョージです。春の天皇賞を重馬場で逃げ
切りました。有力馬をしり目にいつ捕まるかと思わせながら、ぎりぎり持たせたのです。
関西テレビの名アナウンサー杉本清がエリモジョージ、ロングホーク、エリモジョージ、
と最後に息絶えたようにエリモの名を呼んで声が裏返ったのを覚えています。名アナウ
ンサーを洋一が潰したなどといわれました。先述の関西テレビの競馬カメラマンのH氏
は、「あれは、杉やんの名実況ですよ」と懐かしんでいました。道悪でも騎手の勝つとい
う執念が馬を走らせるというのも一理あるのかもしれませんね。競馬って奥深い!