競馬の終わり | mizのブログ

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すごいタイトルだなぁ、と手にとってみたら、なんでも第10回(2008年)日本SF新人賞受賞作だそうで。




作者の杉山俊彦氏は慶大卒の77年生まれ。この方のブログも拝見しましたが、競馬への造詣が深い

かたですねぇ。




時は西暦2110年。天災や内乱などで欧米・中国はもはや世界をリードする力がなくなった。

台頭してきたのはロシア。経済被害がなく、圧倒的な軍事力で中国、日本を制圧する。

主人公は北海道・新冠で小さな牧場を営む笹田。そこへ、ロシア本国から派遣された若きエリート官僚

が現れるところから物語がスタートする。


当時の日本の様子として、首都東京は壊滅し、そのあおりで中山競馬場は破壊される。ロシアへの

便などから新潟が日本の首府となっている。競馬については先進国である欧米はもはや競馬どころ

ではなく、一方日本の馬産地・北海道は戦火を免れたことからロシア侵攻中も馬産が行われ、

いまや日本競馬が世界競馬をリードしていた。




SFということで、近未来の設定がなかなか斬新ですが、基本的には競馬小説ですね。

賞の選考についても同様の意見をいってた方がいましたけど。



気になったのが、文の言い回し。ちょっと読み辛いところがあるかな。未来設定についても

突っ込みどころが満載だけど、あえて目をつぶります。



ちょっと残念だなぁと思うのはラストですね。なんとなく尻つぼみというか、チャッチャと

終わらせたような感があります。なんか、もうちょい丁寧な結末を期待してたんですが…



でも、近未来の世界情勢と競馬をうまく描いていて、ああこういう見方もあるんだなぁ、という感じ

ですね。作者の雑学ぶりが推し量れる、というものです。



次の競馬小説を期待します。