久し振りに試写会が当たりました。
今回はペアで当選ということで、なんとかヨメを仕事を切り上げさせていってまいりました。
今回は、
| 『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』 |

ハマる人はハマる、太宰作品ですな。同名の短編小説が原作。
太宰が自殺する直前に発表された作品だそうな。
家庭を顧みない、超マイナス思考で破滅的な生き方をする小説家と、
そんな放蕩の限りを尽くす夫に献身的に尽くす妻のお話です。

舞台は終戦直後の混乱期。酒を食らい、浮気をしたり、挙句に盗みまで働いてしまう
小説家・大谷(=浅野忠信)が踏み倒した飲み代の肩替りとして、その飲み屋で妻さち(松たか子)
が働くことになる。
とんでもない状況の中に置かれても溌剌として接客するさちが評判となり店は繁盛。
そのさちに募る思いを寄せる年下の若い男(=妻夫木聡)や、大谷と結婚する前に付き合っていた
幼馴染の弁護士(堤真一)もさちの元に現れる。
一方、大谷はといえば、相も変わらず家に寄り付かずに酒飲んで浮気して……。
そんな中で、大谷は愛人であるバーのママ・秋子(=広末涼子)と行方をくらましてしまう……。

個人的なイメージとして、太宰作品ってのは、めっちゃウツな気分になるマイナーなトーンの
作品で、今回の映画もまさにその王道という感じがしました。
一緒にいたヨメはゲンナリしてましたが、もともとそんな感じでいましたので、個人的には
大変面白かったし、涙モノという訳ではないけれど、感動もしました。
主人公の妻・さちの、ひたむきで健気な明るさと献身的な愛、しかし揺るがない強い芯。
日本の妻とはこうあるべき!ってヨメに言おうかと思いましたよ(笑)
言えませんでしたが(^^ゞ
また、松たか子の薄幸ぶりがいい!!めっちゃSゴコロをくすぐられるって感じがしました(笑)
不幸せなのに、それを感じさせまいとするところは、単なる美人ではミスキャストになるところ
ですが、彼女はとてもよく演じていたと思います。
一方で、愛人役の広末涼子もいいですね。そこはかとないアンニュイな感じが、正に愛人という
雰囲気で。

上の写真のシーンは松たか子と広末涼子があるところですれ違ったあとなんだけど、
その時の広末の目には、ゾクゾクっとしましたね~。
今回は、浅野忠信も堤真一も妻夫木も、彼女たちの引き立て役であったように思います。
ちなみに、その他の主なキャストとして、大谷が飲み代を踏み倒しさちが働く先の飲み屋の
主人夫婦に伊武雅刀と室井滋、山本未来など。
監督は「雪に願うこと」「サイドカーに犬」の根岸吉太郎監督。
先月カナダで開催された第33回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門で、
見事最優秀監督賞を受賞しました。
ちなみに、その映画祭は昨年「おくりびと」がグランプリを獲ってますね。
広末は両方に出演していますが、いよいよ真の“国際派”になるのかも知れないですね。
今週末の10月10日(土)から公開です。大人夫婦で観たい映画かもしれませんね。
あとは太宰フリークとか、文芸映画に抵抗のない方とか。