先日、試写会にいってまいりました。今回は、
| 『椿山課長の七日間』 |

勤務先のデパートで脳溢血のため突然死した椿山課長。やり残した仕事・家族……あまりに未練がありすぎて、これじゃ死んでも死にきれない!天国と地獄の間にある“中陰役所”で3日間だけ現世に戻ることを許された椿山課長は、正体がバレないように生前の姿とは似ても似つかない絶世の美女となって甦る。
「あの世」から「この世」に舞い戻った椿山課長は、家族の秘密と親子の深い愛情、そして秘められた想いを初めて知るのだった……
「あの世」から「この世」に舞い戻った椿山課長は、家族の秘密と親子の深い愛情、そして秘められた想いを初めて知るのだった……
原作は直木賞作家の朝田次郎。朝日新聞夕刊紙への連載作品。監督は「子ぎつねヘレン」の河野圭太。


椿山課長には西田敏行。このヒトはホントに役者ですねぇ。しかもこういうユーモラスな、真正直な中年をやらせたら天下一品ですね。


で、椿山の現世での姿である和山椿に伊東美咲。一生懸命さは伝わったし、原作での設定にもほぼ忠実ではないかなぁ、と思います。何しろキレイですね。


ほかには、椿山同様に現世へ戻ることに「相応の事情」があるヤクザの現世での姿として成宮寛貴、あの世での案内役に和久井映見。



そのほかにも市毛良枝、國村隼、余貴美子、綿引勝彦、藤村俊二といったベテランから、沢村一樹、渡辺典子などの中堅、そして須賀健太、志田未来といった将来性豊かな子役まで、なかなかいいキャスティング。今回に限っては「豪華キャスト」に偽りなし、という感じ。
まず見終わった感想としては、
| おもしろかった! |
ですね。とてもよかった。
メインのストーリーは、タイトル通り椿山課長にかかわることなんだけど、同時に「逆送」された2人、ヤクザの武田と夭折した少年のエピソードも併せて進行してます。若干原作と設定を変更しているところはあるけど、ほぼ同じなので原作ファンにも向いていると思う。
で、個人的によかったなぁ、と思うのは、
| 和久井映見♪ |
高校の頃から好きだったんですよね~。若いくせに落ち着きがあるクールビューティーな顔立ち、でもいろんな役ができる演技派女優ってことで。プライベートではマージャンバカな元亭主にひっかかって微妙に薄幸な傾向があるような感じだけど、今回の役はなかなか面白い♪
椿山たちが逆送についての説明を中陰役所の担当(=和久井)からうけるシーン。あることを守ることを条件に現世に戻れるが、これを守れなかったときは、
| 『こわ~いことに、なりますよ』 |
と、親指で下を地下を指差す「ブーイング」をやるときのポーズのような格好をとって、椿山たちを唖然とさせているシーン。すごくユーモラスで、良かった♪
人間にはいろんな“しがらみ”があるし、また本人の知らないところで知らないなにかが繋がっていると思うと、そうそう死んでもいられない、と思っちゃうかな。
それ以上に、人を思う気持ちというのは、どんな世界でも、どんな間柄でも、そしてどんな人でも必ずあるんだ、って感じた。ここのところ、やれいじめだの、自殺だの、実の子供を殺しちゃうだの、愛情とか信頼というものが崩壊しているような今の日本だけど、この映画みて、そうそう人間っていうのも捨てたモンじゃないな、と感じましたね。ちょうど会社での人間関係に疲れてることもあって、すごく感動した。
で、映画見た後で原作読んだけど、これもまたいいなぁ。ラストが若干違うけど、テーマとか訴えたい主題は同じ。
で、「さすが!」と思ったのは、ことあるごとに物事のたとえに「競馬ネタ」を持ってくること。火を見るより明らかな確実だと思うことについて、「テイエムオペラオーの単勝よりも堅い」と表してました。
テイエムオペラオーとは、ご存知の通り皐月賞や天皇賞などGⅠ7勝、生涯獲得賞金世界一(18億超!!)のスーパーホース。競馬通で有名な浅田次郎らしいなぁ、とヘンに感心してしまいましたね。
ここのところ、「涙そうそう」とか「DEATH NOTE」とか邦画が好調ですが、「手紙」同様にこの映画も是非見て欲しい!!
ってゆーか、「手紙」まだ見てない…(苦笑)