今週は土、日、月と三連休♪ ただ、日曜に接待ゴルフが入ったので、遠出もできず、という状況で
土曜日は【E】と映画を観てきました。今回見たのは、
| 出口のない海 |

原作は横山秀夫、監督は佐々部清という『半落ち』のコンビ。脚本に、巨匠・山田洋次と冨川元文を迎えて
の作品。
主人公の並木浩二役に歌舞伎の市川海老蔵。その父役に三浦友和、母役に古手川祐子。
恋人・鳴海美奈子役に上野樹里。
大学の同期で同じ回天操縦者となる北勝也役に伊勢谷友介、回天操縦者にはほかに柏原収史、伊藤充則。
主人公たちが乗り込む潜水艦の艦長役に香川照之、主人公の回天の担当整備員に塩谷瞬。

舞台は第二次世界大戦の末期、戦局もいよいよ進退窮まろうかというところで、これを一気に挽回する
ような秘密兵器「回天」が開発された。早い話が「人間魚雷」。ゼロ戦で敵艦に機体ごとアタックする
「神風特攻隊」は非常に有名で、機体とともに果てていった若いパイロットたちの遺したものから、
戦争の無益さを訴えるものが多く著されているのですが、回天については、「特攻隊」同様若い命を犠牲
にした狂気極まる作戦ということは知られているが、「特攻隊」のそれほどクローズアップされてなかった
ように思います。
映画では、主人公である元甲子園優勝投手で明大野球部のピッチャーが、捨て去れぬ野球への夢や大切な
家族、そして恋人への想いとの狭間で、葛藤しつつも、時代の波に流されるかのように、海軍へ、そして
「回天」へと運命が進んでいき……
また同じ大学の陸上選手で、本心では陸上にかける夢を捨て去れない者、母親想いの関西系の明るいノリ
の者、素朴な感じで歌が上手な者、といった同年代の若者との出会い、それぞれの想い、そして別れも、
その無念さや悲しみが伝わるような気がしましたね。
主人公たちは、回天搭乗のために下関で訓練を受け、そして出陣をしていくわけだけど、最後の休暇を
利用して帰省する場面があります。
一晩しかいられないことを知り、妹が気を利かせて東京郊外へ疎開してしまった恋人へ知らせるが彼女は
現れなかった……。主人公は、回天出撃が決まっており、会わないほうがいいと思っていた。
そんなやり取りから父はすべてを悟り、静かに別れを受け入れたのでした。
翌日、基地へもどる汽車の窓から、見送りにきた母、妹に別れを告げる。そして、そのとき、雑踏にまぎれて、
声がする。恋人が現れたのだ!!その唇には、以前主人公の母から分けてもらった口紅が。
恋人は勤労動員で、工場へ泊り込みで出ていて連絡に時間がかかったために遅くなってしまったこと、
そして「神風特攻隊」ではないことを聞いて安堵する。この次は、「前もって連絡してね」と願う。
“この次なんて、ないんだ……”という主人公の想いが、次の言葉として出てきた。
| 「俺、美奈ちゃんのこと、好きだ」 |
いい場面ですねぇ……いろいろと言いたいことや後ろ髪引かれる想いもあるでしょう。そして、次に
会えるときを待っている恋人に、「もう会えない…」という無念の思いから、出てきた言葉……
| 大変感動いたしました( ;∀;) カンドーシタ |
回天は、潜水艦に搭載されていて、回天操縦者はその潜水艦に乗員し、出撃の命令を待つわけだけど、
いよいよ回天出撃準備が出され、回天操縦席に乗り込む主人公。操縦方法の習得時から苦楽を共にした
担当整備員とのやりとり。
整備員「ご成功を、祈ります……」
~主人公がいつも手にしていた野球のボールを渡す~
主人公(ボールを握り締め、こみあげる思いをかみしめて)
「ありがとう……おまえと会えてよかった。野球の話もできたしな」
「ありがとう……おまえと会えてよかった。野球の話もできたしな」
整備員(あふれる思いをぐっとこらえ、退出し、回天のハッチを閉める)
| ここで泣いちゃいました。゚(゚´Д`゚)゚。 |
とはいえ、大泣きするような映画ではないし、戦争映画とはいってもハデにドンパチやるだけの映画ではない。
回天という狂った兵器と、それの犠牲となった一若者の心理、それを取り巻く人間模様のドラマという
感じでした。
いい映画だと思います。