母をなくしてから、父が母のお骨によく謝ります。


まだ納骨してないのでお家に母のお骨を置いてるんですが、テレビの脇に大きな仮祭壇(葬儀屋さんがくれたダンボール式の)を置いて、大きな写真と一緒にお骨がデーンと構えてます。


テレビで殺人の場面など出ると、死んだ人の近くで殺人事件などの話は不謹慎だと思うのでしょうね。


父が謝るのは、録画した番組が


殺人事件の刑事モノ(笑)


の時です。


「◎◎◎、ごめん。またもや、殺人事件だ」


父に、そんな謝るなら殺人事件もののドラマの録画やめる?と聞くと、自分の娯楽は娯楽として楽しみたいらしいです。


ちなみに、時代劇でも、藩の命令で相手を斬り殺す場面でも、


「◎◎◎、ごめん。またもや、人斬りだ」


と、謝っております。


なんだか、少し面白いです。


お母さん、こんなことで笑ってすまんのう(笑)


ちなみに四十九日が終わるまでは、父は男はつらいよ!を観るのを休んでました。


そもそも、笑える状態ではなく、また、観ててうっかり笑うことすら父は拒否してたのでしょうね。


でも、父から最近また少し笑顔が出始めて、ほんの少し私はホッとしました。


母も父が笑顔のほうがうれしいはずだよなと思います。