さて、もう1つどうしても聞きたかった企画はこの「たのしく日本語トーク」という、外国人による日本語でのスピーチです。
仙台にお住いの外国人が、「違うって○○」というテーマで、日本語でスピーチをするというもの。
そんなスピーチを聞く機会は滅多にありませんから、とても楽しみでした。出場された方は6名(うち2名はペア)です。
お国は中国(2名)、カナダ、ベトナム(2名)、インドネシア、アメリカです。ボランティアで4名の審査員の方がいらっしゃいました。3名は日本人、1名は外国人です。
このイベントそのものがボランティア団体により運営されているため、司会進行等もボランティアの学生さんでした。その学生さんも留学生でしたが、日本語がお上手でしたよ。
出場された皆さんも、とても日本語がお上手でした。数か月しか滞在されていない方から、長い方は29年も住んでいらっしゃるという感じでばらばらな状態です。
確かに日本語のレベルに少し差はありましたが、どの方もすらすらと日本語を使ってお話されており、すごいなあとびっくりしました![]()
同じように、英語でスピーチしろと言われても私にはできません。せいぜい自己紹介程度でしょうね![]()
スピーチの内容も、それぞれ独自の視点から日本での生活を眺めたもので、とても面白かったです。全部ご紹介したいところですが長くなってしまいますので、簡単にお伝えしますね。
エントリー№1(中国)
日本に来てからの生活を主に大好きな食べることにからめて紹介。来日当初、生ものが苦手で日本人の友人とお寿司を食べに行ってもあまり食べられるものがなかった。「それではもったいない」と言われて、逆の発想からお寿司屋さんでアルバイトを始める。
そのおかげで今ではうに、いくら、かに、かきなど海産物が大好きに。また、お寿司屋さんでのアルバイトのおかげで日本の旬を身近に感じられるようになった。中華料理にはあまり旬を意識したものがないので、日本の四季がわかるようになり嬉しい。
エントリー№2(カナダ)
来日して29年。日本人がなぜ日常生活の中で、普段の料理を写真に撮るのか理解できない。旅行に行った時や、特別なイベントの時のスペシャルな料理を写真に撮るのは記念になるから分かる。でもそうではなく、自分が普段食べるような料理を撮るのはなぜだろう。そういう違いは理解できないので面白い。
また、日本人の家は室内もそれほど広いとは言えないのに、大きな家具を置くことも不思議。家具で部屋が狭くなっているが、平気なのだろうか?
エントリー№3(ベトナム、ペア)
一人目:日本人女性はメークしないと外出できないのか?また、ノーメークならどこまで外出できるのか?ベトナムではノーメークでも仕事、学校にも行けるしどこにでも外出可能。日本人女性は自分に自信がないのか、それとも(ノーメークだと)相手を尊敬していないことになるのか?その違いがとても面白いと思える。
また、日本ではメガネをかけている女性はもてないという風潮だが、ベトナムではメガネの方がもてるし、派手で可愛いフレームが多い。
二人目:ベトナムにいるとできないことでも、日本にいると自分が外国人だからちょっと大胆になってしまうところがある。違うことも、大変と思えば大変だが、そうでないと思えば楽しいことになる。
エントリー№4(中国)
日本人女性は気遣いが素晴らしい。自分は子供がおり、同じママ友にとても素晴らしい人がいる。自分の子供に細やかな愛情を注ぎ、読書を通して知識を得ており、周りにも気配りを欠かさない。そんな人に出会えて本当に良かった。
エントリー№5(アメリカ)
日本語の難しさ。来日して間もないころ、ホームステイをしていた。庭にいたすずめがうるさかったので、鳥の名前を調べようとした。「にわ」にいる「とり」だから「にわとり」だろうと思ったら違っていた。
同じ日本語でも、関西弁は全く異なるのでさらに難しい。違う、という意味の「ちゃう」という言葉を言われた時、犬の「チャウチャウ(chow chow」のことかと思った。
皆さん、ユーモアたっぷりでとても楽しいお話でした。アメリカの方はやはりスピーチ慣れしているな、と感じましたよ。
全員が発表を終えると簡単な質疑応答があり、それに答える場面もありました。その後、審査員の方が退場ししばらく待ち時間となりました。
その間に演者全員に対し、質問の時間となりました。質問だけでなく、発表を聞いた感想などでも良いということで、感想を述べられた人もいます。総じて、皆さん高評価でした。
それらの質問の中で、やはり食習慣に関することが多くありました。司会をしていた留学生さん含めて外国人の皆さんがほぼ全員同意されていたことがあります。
それは生卵を食べる習慣については、どうしても慣れることができないということでした。
納豆、梅干しについては皆さんわりとなじめたようだったのですが、生卵を食べることだけはいまだに信じられない、という方もいらっしゃいました。
外国では生卵を食べる習慣のある国が多くない、というのはもちろん知っています。確かに今まで外国に行ったとき、生卵を出されたことがありません。
でも、納豆や梅干しよりも、生卵に抵抗がある人の方が多いということは驚きでした。
日本では例えばお刺身もあるし、生で食べるものはけっこう多いですから、慣れるのに大変でしょうね![]()
ロンドンにいた時に、「日本人は生の魚を食べるんでしょう?」と、信じられないという表情で聞かれたことがあるのを思い出しました![]()
また、留学生の方(白人)からアジア系の演者に向けて、「日本にいて日本人と間違えられたことはあるか」との質問がありました。
ところがその方の予想に反して「ない」という答えだったようで、質問した方が驚かれていました。
多分、欧米の方はアジア人の見分けがつかないからそういう質問がでたのかと思います。
でも、私達からすると、なんとなく違うな、というのは分かりますよね。私もその演者の方を見て、日本人だと思うことはないだろうと感じました。どこがどう、とは言えませんが、やはり雰囲気などでしょうか。
さて審査員の方が戻ってこられて、総評となりました。特に順位などはつけず、全員に対して感想を述べ、お礼の賞状と記念品をお渡しして終了となりました。
皆さんの日本語が素晴らしいだけでなく、内容もとても面白く、心温まるものでした。日本での生活をもっと楽しんでいただきたいな、と思い会場を後にしたのでした。
またこういうイベントがあったら、ぜひ行ってみたいと思います![]()

