先日読んだ本の中で、とても面白かった本がありますのでぜひご紹介したいと思います。

 

本「武士の娘 新訳」

著者・杉本鉞子、出版・PHPエディターズグループ

 

これは杉本鉞子(えつこ)さんという女性の自叙伝です。

 

彼女は1873年(明治6年)、旧長岡藩の家老の娘として新潟県に生まれました。その後、結婚のためアメリカへ渡ります。アメリカでの暮らしを中心に様々なことが描かれています。

 

この方のドキュメンタリーが2015年にNHKで放送されたようですね。その時は全く知らなくて、つい最近この本を知りました。

 

舞台は約150年前、現在の日本人の考え方と、当時の日本人及び日本人女性の考え方の違いに少し驚かされましたあせる

 

今の時代にこそ、こういう古き良き日本的な考え方が必要なのではないかと思います。

 

多少、封建的と感じる部分もありますが、杉本さんは恐らく当時の女性としては充分な高等教育を受けた方なので、何事もに思慮深く前向きに向き合うところが素晴らしいと思います。

 

今の時代でさえ、結婚して外国へ行くとなったら大変ですし、1~2回会った程度の人とうまく外国でやっていけるのかと危惧しますよね。

 

でも、この時代の結婚は親が決める家同士のもの。杉本さんは不安に思っていたと思いますが、親が決めた結婚に従い素直にアメリカに旅立つのです。それまでの間、英語を習ったり持っていく調度品を用意したりしながら。

 

こういう点が本当に驚かされます。今、こういうことってあまり考えられないのではないかと思います苦笑

 

アメリカ生活の中で、杉本さんはアメリカ人に対し、日本人の考え方・文化・習慣を丁寧に説明しています。それを読むと、恥ずかしながら今の私たちはこういうことをよく知らない、と感じます。同じ日本人としてなんだか恥ずかしくなる思いがしました。

 

結婚のためアメリカへ渡った杉本さんですが、その後紆余曲折があり日本へ戻りますが、再びアメリカへ渡ります。

 

そして生活のため、文章を書く仕事を始め、やがてコロンビア大学で初の日本人講師も務めます。この「武士の娘」は出版された時、ベストセラーになったそうです。

 

つまりこの本は、当初は英語で書かれており私は和訳を読んだわけです。てっきり、日本語で書かれたものだと思っていました。

 

そう考えると、ますます驚き、素晴らしい女性がいたんだなあ、と思いました。知ることができて良かったです。私も、英語だけではなく、日本の文化のことももっと勉強しよう、と改めて思ったのでした。

 

ご興味のある方は、ぜひお手に取ってみてくださいねにっこり