トークショーにいらした観覧者から、事前に悩み事を会場で募集したものを集め、その中からいくつかピックアップしたものにお二人が回答しました。

1つめは60代女性から「老いの恐怖が始まりました、これからどう生きていけばいいでしょうか?」」というものでした。

なんだか非常に身につまされる内容!放送では主に寂聴さんが回答していました。寂聴さんは、60代ならまだそんなこと考える必要はないんじゃない?と。

人間は生まれた時から老いに向かっているし、誰でも年をとるのは当り前。人は老いるため、死ぬために生きているのだから、一定の年齢に達したら覚悟した方がいいとのこと。心強い回答ですね。

一人だけ年をとらず、いつまでも美しいのは美輪さんくらいだから、みんなで一緒におばあさんになりましょうと言って会場を沸かせていました。

もう1つは、20代女性からで「結婚相手を決めるポイントは何か?本質の見抜き方を教えてほしい」というものでした。

これを聞いた寂聴さんは、そんなこと聞くなんておかしいんじゃないの、とすごく面白そうに笑っていましたよ。

10人いれば10通りなのだから、本当に好きな人と結婚すればいいそうです。お金持ちの人がいいといったって、そういう人はたいてい頭が悪いんだからね~とほがらかに断言。

ま、世の中にはお金があって性格も良い人もいるでしょうけれど、この回答は面白いですよね。さばさばして、尼さんとは思えないです。

美輪さんの方は、結婚と恋愛は違うのだから、そこをよくわきまえた方がいいと言っていました。恋愛は自由とロマンと夢、結婚は現実。結婚式は自由とロマンと夢への決別式だそうです。なるほど。大変参考になりました!

お悩み相談ではありませんが、最後にもう1つ、とても感動したお話があるんです。寂聴さんが、美輪さんに向かって「あなたはそんなにいろんな才能、容姿に恵まれているのだから、羨ましい人なんかいないでしょう」と問いかけました。

美輪さんは、確かに羨ましい人はいない、でもそれは自分に自信があるからではない。この何億という人がいる地球上には、様々な苦しみ、悲しみ、病気などを持った人がいて、劣等感を持たない人は一人もいない。全てに恵まれている人など一人もいない。みんな、お互い様なんだと。だから自分には劣等感がないし、みんなも劣等感を持つ必要はない。

慈愛に満ちた笑顔でこのお話をされると、より一層心に響きました。劣等感を持たない、ということは私にとって非常に難しいことですが、この話をよく教訓にしていこうと思います。