長崎で8月31日まで開催されている「瀬戸内寂聴展」の開催記念事業として、7月25日に瀬戸内寂聴さんと美輪明宏さんのトークショーが長崎ブリックホールで開催されました。

先日、そのトークショーがNHKBSプレミアムで放送されました。とても素晴らしい内容でした。

美輪寂聴トークショー


テーマが戦後70年、被曝70年ということで、反戦と平和へのメッセージが中心ではありましたが、観覧者からの公開お悩み相談などもあり、内容が盛りだくさんでした。

お二人とも、とてもユーモアのある方です。ともすれば暗くなりがちなテーマについて、時にはユーモアを交えてお話されました。

会場からは笑い声もずいぶん上がっていました。直接見に行きたかったです!

本当に感動的な内容で、全てをご紹介したいのですが、それは大変なので大切な点だけご紹介させていただきたいと思います。

寂聴さんは、戦争は集団人殺しだと断言。戦争には良い戦争や、何かの目的のための戦争などない。だから殺さない、殺させないことが大事。

自分は93歳まで生きてきて、たいていのことは経験してきたが、まだ牢屋に入ったことはない。最後は牢屋に入ってもいいから、命を懸けて戦争には反対するときっぱりとした口調でお話されました。

その必要があったら、多分この方は本当にそうするだろう、という決意が感じられました。

美輪さんは、戦時中に知人が出兵するのを見送った時のお話をされました。

列車に乗りこんだ知人が見送りに来た人たちに向かって敬礼した時、その方のお母さんが突然息子の足にしがみついて、大声で「絶対死ぬな、生きて帰ってこい」と叫んだそうです。

当時、そんなことをおおっぴらに言ってはいけない時代です。ホームにいた憲兵がすぐ飛んできて、「なぜお国のために死んで来いと言えないのか」と怒鳴りつけ、息子から引きはがしたそうです。

その時にお母さんは額をけがして血が流れてしまった。美輪さんはあまりのことに驚いて息子さんの方を見ると、彼は敬礼したままなんともいえない表情で凍りついていたそうです。その時の顔を一生忘れないと言っていました。

その息子さんは戦死してしまったそうです。最後に見る母親の顔が、そんな血にまみれたものだったとはあんまりではないか。もし日本が戦争になったら、同じことが皆さんにも起こるかもしれない。そういうことを、よく考えてほしいと切々と訴えられました。

改めて、戦争の悲惨さ、平和の大切さについて考えさせられました。

他にもいろんな面白い内容のお話があったので、もし再放送があるのなら、ぜひご覧いただきたいと思います。

このトークショーの中で行われた公開お悩み相談の内容が面白かったので、そちらもご紹介したいと思います。長くなりましたので、②へ続きます。