"大好きだよ何度伝えたらずっとそばにいられるのかな溢れ出すこの想いが
あなたへの愛だから特別な愛だから"
皆さんこんばんは、おいしいエクレアです。
早いものでもう2月となりました。しかも、 この1ヶ月の間で怒涛の LIVEやイベント開催決定で「お金を用意する」のと「日程を空けておくのに」必死です😅今月厳しいかもしれません...
さてさて今回は、水瀬いのりさんの8枚目の シングル「ココロソマリ」について考察していきたいと思います。この曲はTVアニメ
「ソマリと森の神様」のEDテーマとなっており、
ソマリがお父さんに向けた想いをバラード調の曲に乗せて伝えている曲です。
作詞は名曲「Catch the Rainbow!」も担当されていた「水瀬いのりさん」とあり、非常に
メッセージ性の強い感動する曲に仕上がっています。また、MUSIC CLIPも役者さんを使った
ストーリー風と今までのMVとは違う試みをしている一曲でもあります。
今回は「ココロソマリ」を深掘りしていきながら、「この曲から学べること」や「水瀬いのりさんがファンの方々に伝えたいこと」を私なりの解釈でお話し出来れば良いなと思っています。
少々長くなると思いますが、最後まで見ていただけると幸いです。
✳︎個人的な意見ですので、間違いや解釈が違うことがあるかもしれません。なので、批判的なコメントはお控え下さい。よろしくお願いします。
1.ソマリと森の神様について
ソマリと森の神様は「旅、親子の絆」が テーマのファンタジー作品です。
主人公は好奇心旺盛で面白そうなものを見つけるとじっとしていられないというとっても可愛らしい人間の少女「ソマリ」と残り少ない生命活動のなか、ソマリを両親に届けるため、人間を探す旅を続けている森の守護者
「ゴーレム」の2人で、旅をしていく中で色々な異形異種と出会いながらソマリの本当の親を探しに行く物語です。
この作品からは
「親子の絆というものを感じることができる上に人間はどう生きていくべきなのか、人間とはどういう種族なのか」
を客観的に考えさせられる作品でもあると私は思います。
abemaTVでは毎週金曜日の0時〜、TokyoMXでは0時半〜放送しているので、もしまだ観ていない方は是非観てみてはいかがでしょうか?
2.ココロソマリのキーワード
いのりさんは11月17日に開催された「ソマリと森の神様プレミア上映会」にて、ココロソマリのお話になった際、いのりさんはこう仰っていました。
キーワードは"心"です。人間と異形では違う。けれども通っている心や温度は、同じなんだというメッセージを込めたかった。
特に"想い"というのを強調していて、目には見えないけど確かに感じる。言葉には表現できらないけれども、心情的に受け取れる普遍的なものが想いなのではないかと思い、歌詞にこの想いを込められるよう努力しました。
私はこのお話を実際に現場で聴いていたのですが、思わず拍手したくなりました。
心の中にある想いというのは、人それぞれであり、自分にしかわからない。例えそれが言葉を介して表現出来ても完璧ではない。それでも、
いのりさんは"想い"を音楽で表現しようとした。今年の目標が「直視」とおっしゃっていた意味がわかったような気がしました。
3.歌詞考察
✳︎「ココロソマリ」は色々な解釈ができるため、ここでは「子供と両親」と設定し、子供の視点で述べています。(一部ソマリの記述あり)
1番Aメロ
並ぶ影の大きさ比べ笑う 夕暮れを背に
そっと風に乗せたのは まだ小さな願い事
前半の歌詞は何気ない日のワンシーン。きっと皆さんが一度は経験したことはあるのではないでしょうか?
後半の歌詞は、「小さな願い事」がポイントとなってきます。これは、「ずっと家族と一緒にいたい。」「この日常がずっと続いて欲しい」という内容だと考えられます。
しかしながら、"そっと風に乗せている"ので、はっきりと意識はしていないとは思います。なぜならこの頃の自分は「家族と離れることなど想像していないから」です。もし、想像していたら、もっと大きい願い事になるはずです。
1番Bメロ
永遠とか生命だとか何も分からずに
真っ直ぐな瞳で 見上げた横顔は眩しかった
この歌詞からは、「ソマリの純粋無垢な姿」が連想されますね。
永遠が無限であることや生命が有限であるということは、誰かに教えてもらわないとわからないものです。
もし、お父さんであるゴーレムの寿命をソマリが意味も含めて知っていたら、歌詞にあるような真っ直ぐな瞳などという姿は見せずに目を逸らしたり、躊躇ったりするはずです。
1番サビ
重ねた手に伝う温もりはどんなときも
"愛をくれたよ"
溢れ出すこの想いがあなたに届く日まで
交わした約束進もう未来へ
1行目に「どんなときも愛をくれたよ」という歌詞がありますが、「どんなとき」は、嬉しい時や楽しい時だけではなく、悲しい時や寂しい時、緊張する時も含まれます。温もりが感じられると何故だか心が安心して自然と前へ進むことができます。
4行目には「交わした約束」という歌詞があります。私なりにこの約束は「これまで様々なことをして、子供である私を助けてくれた恩返しをして感謝の気持ちを伝えよう」と自分自身に約束したものだと考えます。この約束を胸に2番の歌詞へと繋がっていきます
2番Aメロ
空の色が私を写すようで見ないフリした
心染まり浮かぶのは幼い日の願い事
1番の最後の歌詞「未来へ」から繋がっており、メロディの入りからも「私が成長した」という事は想像できるかと思います。
そんな成長した私の心情が反映されたのがこの2番Aメロです。
子供から大人へとどんどん成長していく中で思春期に突入し、自分の将来について様々なことを考えなければならない時期にぶつかります。
この思春期の時期は親が邪魔な存在だと思い始めます。この時期の特徴として、純粋だった子供の頃の自分じゃなくなった事実から背けたい反動か、自分では考えられないような行動をしてしまいます。
そんな中、ふと思い出したのは子供の頃にうっすらと意識していた小さな願い事を主人公は思い出します。
2番Bメロ
「不器用さもあなたらしさ」そんな一言にこの胸はほどかれ流れてく涙は勇気になった
この「不器用さもあなたらしさ」という歌詞ですが、music up'sさんの記事で、水瀬いのりさんの実体験だったという事を話されていましたが、
「不器用」のように、誰でも人と比べて出来ない分野や、違っている一面を持っていると思います。
時にはそれが原因で、「馬鹿にされたり共感してもらえなかったりして否定され続けてきた」という経験を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな中、「それはあなたの個性であって、自分らしさだよ」と言ってくれる人がいませんでしたか?その人こそ、後の親友であったり、大切な人になるわけです。水瀬さんの 場合両親だったと述べておりました。
こうして、否定され続け、間違いだと思っていたことが肯定されることによって、元気をもらえて今まで悔しかったり、辛かったりしたことをバネにして前へ進めるようになることができます。
2番サビ
重ねた手に伝う温もりは
私をほら強くさせたよ
溢れ出すこの想いが あなたに届けられたら
この歌詞は2番Bメロの歌詞を受け、温もりというものが「私の強さ」に変わっています (1番サビでは愛をくれた)。
また、最後の「あなたに届けられたら」の 歌詞は、1番サビでは「あなたに届く日まで」と対比になっており、「この想いはいつかは両親に届けられるのかな」から「この想いを両親に届けなくては!」とここからも子供だった自分が成長しているということが考えられます。
間奏
ここから子供から少しずつ抱いていた想いというのが開放されてきます。この部分は歌詞ではなく音楽で"想い"を表現しており、聴いている人々を水瀬さんの世界観により一層惹きつけてくれます。
Cメロ
変わってく景色 変わらない願い
変わることだってもう怖くはない
その瞳に今の私はどんな色に映ってる?
子供から大人に移り変わる所として一番身近に感じられるのは「一人暮らし」だと思います。
「ずっと一緒にいた両親を離れる時、あなたはどんな気持ちでいましたか?」
そのような問いかけがこの歌詞から感じ取れます。
また、例え目の前の環境が目まぐるしく変わったとしても、心の奥底で抱いている想いや願いは変わることはないというのを直接表現しています。
Dメロ
重ねた手に伝う温もりは
どんなときも忘れないから
いつだって味方だった見守っててくれた事
"ありがとう"
ココロソマリには3回「温もり」が登場しますが、この温もりとは一体何なのでしょうか。
類語辞典で調べてみると、「温かい」という意味と、「好意または愛情の感情から起こる性質から見て愛」という意味があります。多分ですが、この歌詞の「温もりは」どちらの意味も含まれていると思います。
つまり、手を重ねることによって温かさは もちろんのこと"愛"も伝えていたということになります。
また、3行目からの歌詞は、はっきりした想いが出てきてますね。
否定された時もあなたらしさと言って味方であり、思春期で親に対して当たりが強かった時も見守っててくれたことに対して「ありがとう」と大人になった自分は言っています。
ここの部分バンドの音も極力減らしてより 一層歌詞を浮きただせているような気がして一番好きな部分です。
さらに水瀬さんは「森山直太朗さんのOPを 受けてから、アフレコと同時期に製作を始めた」と述べていますが、森山直太朗さんのOPが「ありがとうはこっちの言葉」というタイトルで、「ありがとう」というワードは絶対入れなければいけないと本人は思っていたはずです。
その中で、ラスサビの一番盛り上がり重要な架け橋となる部分に「ありがとう」を自然に使っており、素晴らしいなと思いました。
ラスサビ
大好きだよ何度伝えたら
ずっとそばにいられるのかな
溢れ出すこの想いが
"あなたへの愛"だから
"特別な愛"だから
重ねた温もりこの手に 未来へ
最後は良い意味で感情が爆発してますね。
「大人になって、ずっと一緒にいられない。初めから永遠なんてないという現実に気付かされてしまった。」
↓
「思春期には親なんていらない、邪魔な存在だと思っていたけど、思春期が過ぎた頃に親の偉大さに改めて気づき、思春期に気づけなかった自分を後悔している。」
↓
「だから今こそ家族に想いを伝えるべきではないのか。」
このような想いが最後の歌詞からは伝わってきます。そしてこの想いこそが「特別な愛」ということになります。
そして、ラストの歌詞「重ねた温もりこの手に未来へ」に関して、
今まで「親が子供に重ねていた」ものが、ここだけ「大人になった自分から親へ重ねて」言っています。
つまり、1番のサビのラストの歌詞「交わした約束」を果たそうとしているのです。言われないとスルーしてしまいがちな所ですが、水瀬さんはそこまで考えて歌詞を作成されていたと思います。
最後の歌詞も「未来へ」とこの親子の関係が続いている事を物語っています。
4.ジャケット写真考察
楽曲やMusic Clipにも驚かされましたが、ジャケット写真も驚かされましたね。
「水瀬さんがピンクに染まりかけているお花に触れながら見つめている」と非常にシンプルであり、何かをものがっているようにも 感じられます。
このジャケット写真を考察する際、重要なポイントは「花」だと私は思います。
この花に関してジャケ写が公開された際、 皆さんのTwitterを拝見していた時に、「CTRの時にラストで植えた夢のつぼみが花となりそれが愛で染まりかけているのでは?」という意見を見かけなるほどなと思いました。
たしかに「CTRのツアーラストの日武道館に大きな夢のつぼみを植えたものが開花した」と捉えると、色々辻褄が合います。
ですが、私はもう一つ考えていることがあります。それは「innocent flowerにて咲いた白い花が染まっているのではないか」ということです。
innocent flowerの歌詞には
「朝露で目醒めた白い花びら"ありがとう"の言葉の代わりにね」
「君のために咲いたよ白い花びら」という歌詞が存在します。
ジャケット写真の花びらも白であり、ココロソマリの歌詞とinnocent flowerの歌詞がリンクしていることから、
「この花はinnocent flowerで咲いた花なのでは?」と思っています。
5.まとめ
ここまでココロソマリについて話して来ましたが、いかかだったでしょうか。
この歌詞自体家族に視点を置いていましたが、全て大切な人に置き換えて考えることもできます。
また、本人は
「ココロソマリは自分より先に生きる人に送る曲」としていると仰っていました。
つまり、「親元から離れて長い年月が経った今こそ親に感謝を伝えてみてはいかかですか?」というメッセージを伝えたいんだなと思いました。
「出会いがあれば、別れがきっとある。」
これはいつも私が考えていることです。
出会いというのは約束されている時もありますが、偶然という時もあります。
過程は様々ですが、出会ってしまったからには必ず別れというのが存在します。
これは、分かっている時もありますが、突然別れてしまうケースもあります。皆さんは「別れる時」後悔はしていませんか?
私はいつも別れる際、「もう二度と出会わないかも知れない」と考えているので、「いつも明るく別れるよう」心掛けています。
なので、一人暮らしによって、ずっと一緒にいた家族と別れてしまう前に、きちんと伝えたい想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
〜〜〜〜〜
最後になりますが、この考察に関して多くの方々のお話を参考にさせていただきました。
この場をお借りして感謝したいと思います。
ありがとうございました。
それではまたどこかでお会いできる日がある事を祈っています。
おいしいエクレア

