皆さんこんにちは おいしいエクレアです。
いよいよ町民集会が近づいてきましたね!
今年は兵庫と東京の2都市4公演開催ということで、各公演どんなイベント内容なんだろうな〜と日々考えている毎日です!町民集会終わったらイベレポでも書こうかな...
さてさて今回のブログの内容は、タイトルにもある通り、水瀬いのりさんの2ndアルバム「BLUECOMPASS」に収録されている 「identity」という曲を考察していきます。この曲に関して、
いのりさん本人によるレビューコメントがあり、
自分らしい生き方、自分らしい選択、その道を選ぶことへの迷いや怖さを振り払っていく心の強さを歌っています!サビの疾走感がお気に入りです!(live door NEWS内にて)
と語っています。今まで私は、この曲に対し
アップテンポでとても疾走感があるクールな曲。ライブで盛り上がる一曲。
というイメージがあり、正直なところ歌詞にはあまり注目して来ませんでした。
しかしながら最近、久しぶりに「identity」を聴いていた時、歌詞の完成度の高さに気付き、1人で感動していました。今回は、 「identity」を通して私が感じたこと、歌詞から伝えたいメッセージなどを考えていければ良いなと思ってます。
[お願い]この先は個人的な視点から書いている内容です。なので、このブログの内容に対する批判などはやめていただけると幸いです。ご協力の程宜しくお願いします
「identity」というこのワード一度は聴いたことがあるかもしれませんが、意味を聴かれるとなんだっけ?と思う人が多い言葉だとおもいます。
Weblio 辞典によると「identity」は、 「一致、本人、身元、本性」といったような様々な意味があるそうですが、なんだか難しい感じがしますよね。
私なりにこの言葉を解釈すると、「自分自身の特徴を表わす言葉、自分が自分に対して思っていることそのもの」がこの言葉にふさわしいのではないかな?と思っています。つまり、「他人にはなくて自分にはあるもの。」それこそが「identity」の意味だと思います。
私は自分の「identity」を持つことというのは、生きていく上でとても大切なことだと思っています。
「identity」を持つ=「自分自身を深く見つめ直すきっかけになり、今まで考えたこともなかったような、人生における新しい目標や目的を見つけたり、それに向かって頑張ることができる。」
しかしながら、あなたは自分の「identity」って何?と問われて答えることができるでしょうか?大抵の人は「わからない」と答えるでしょう。なぜなら「identity」は一人ひとり違うもので、わかる人が自分しかいないから。しかも、はっきりした答えがないため、自分が抱くものが果たして合っているのか分からないため、答えられないと思います。
水瀬いのりさんの「identity」の楽曲にも葛藤の様子が表れているので見ていきましょう。
2.「identity」歌詞解説
ここからは、実際に歌詞の意味を考察していきます。
〜1番Aメロ〜
朝もやに目を細め霞むような光探してた両手伸ばして 悔しいくらいにキレイなこの景色はいったい誰のものだろう?掴めるような気がした
「朝もや」ーこれは朝霧と比べると見通しが良いですが、10km先はもやがかかっていて見えない状況を表しています。
「霞むような光探してた両手伸ばして」ー自分らしさとは何か必死で探している様子が伝わってきます。
「悔しいくらいにキレイなこの景色」ー旅先で見た絶景だと思います。なぜ旅?かというのも、このブルーコンパスのアルバムのテーマが「旅」ということもあり、歌詞の中にも「旅」という言葉を彷彿させるような言葉がでてきます。なのでこの部分の歌詞だけで「自分探しのために旅に出てるのでは?」と考えさせられます。
「いったい誰のものだろう?掴めるような気がした」ー「霞むような光探してた両手伸ばして」という歌詞と比べると、「朝もや=自分の内なる心」だったのではないかと気づく人がいるかもしれません。
つまり、1番のAメロは「自分の内なる心が曇っており、自分らしさとは何か、必死に模索している様子」というのが伝わってきます。
そしてこの想いをBメロが引き継ぎます
〜1番Bメロ〜
望むのは勝手だと言わんばかりに響く声はひとつだけ
自分の密かなる願いというのが出てきましたね。この歌詞だけでは、「何かひとつだけ声に出して願いたいことがある」ということしかわからず、具体的なことがわかりません。ですが、次のサビの部分に答えがあります。
〜1番サビ〜
Please give me time... あきらめたくないのに千の道の中の唯一正解なんて選べないよ遠回りした昨日が紛れもなく今日をつないだ今見ているのはもう明日なんだ
「Please give me time...」ーこの言葉こそBメロでの「私」が言いたかった言葉です。直訳すると「時間をください」しかもtimeの部分を3回繰り返しているので切実にお願いをしている様子が充分に伝わってきます。
「あきらめたくないのに」ーこのままでは自分らしさとは何?という答えが見つからないということに焦りを感じている様子が伝わってきます。
「千の道の中の唯一正解なんて選べないよ」ーこの部分は、「自分らしさ」というのは自分しかもっておらず、他人には真似できないというニュアンスが読み取れます。またここの歌詞も「旅」の要素がありますね、「地図は揃っているんだけれどもコンパスが何処を指しているのかわからずこの地図をどう見ればいいのかわからない。」そんな意図がこの歌詞から読み取れました。
「遠回りした昨日が紛れもなく今日をつないだ」ーここの部分は「弱い自分が嫌だから逃げたしたい。でも、逃げても何も変わらないからもっと強くなりたい」などの葛藤をしていた過去があるからこそ今の自分がある。そのようなことを伝えたかったのではないでしょうか?
「今見ているのはもう明日なんだ」ーここの部分は「常に未来の自分がどうなっているのか」考えていないといつまで経っても前に進めないと気づいた私(主人公)を表しているところだと考えられます。
〜2番Aメロ〜
後戻りできなくて揺らぐばっかりの自信に聞いてみても終わりも始まりもない?
「後戻りできなくて」ーこの表現は「人生は一度きりだから、全て行なってきたことが過去になるということ」を的確に表していると思います。
「揺らぐばっかりの自信に聞いてみても終わりも始まりもない?」ー「自分らしさがまだわかっていない自分の内なる心に問いかけてもどうしようもないのではないか」ということを表している部分だと思います。
〜2番Bメロ〜
臆病は大きな深呼吸くらいじゃ消えないほどに強がりで
ここでは、「臆病というのがいかに自分らしさを見つけるときに邪魔になっているのか」というのがこの歌詞からわかると思います。
臆病は、「人に嫌われたくない、失敗するのが怖い、周りからの反応がきになると言った心理」が起こった時に出ると思います。そして、誰しも臆病な心を持っていると私は考えます。
特に臆病な心が表れる時は、「何か新しい事を始める時に、その1歩が踏み出すのが一番難しい時」だと思います。なのでこの歌詞のように、覚悟を決めて踏み出さないと、次のステップへとは繋げられずにその場で終わってしまう。なので臆病な自分を乗り越えない限り、「自分らしさ」を見つけることはできません。
〜2番サビ〜
Time after time...くじけず走ったのに千の道がまたいくつも枝分かれてキリがないよ
「Time after time...」ーこの英文の略を考える時に「再三再四」という四字熟語が当てはまると思います。この四字熟語は「なんども、なんども」という意味で、その後の「くじけず走ったのに」を強調しています。
「千の道がまたいくつも枝分かれでキリがないよ」ーこの部分の歌詞は、「人生の分岐点と言われるポイントはいくつもある」という事を暗示していると思います。同時に、「自分らしさを見つける旅はすぐには終わらず、ずっと続いていく」ように捉えられる歌詞だなと思いました。
「しょうがないなって笑って自分らしくまた前を向いた誰より私は私なんだ」
「しょうがないなって笑って自分らしくまた前を向いた誰より私は私なんだ」ー私はこの歌詞が1番曲の中で好きです!!!なぜなら、1番のサビで「正解がわからなく、ただ未来を見ているだけで行動しておらず、とても焦っていた私」が、このサビで、「しょうがないなと笑いながら自分らしく前を向いている」んです!!比べてみると成長がはっきりとわかりませんか?
「一度臆病な自分を乗り越え、はじめの1歩を踏み出した私には、あきらめない心がついている。」その心こそ「私」がかんがえる「自分らしさ」じゃないか?と感じ始めているように捉えられます。
なので私はこの歌詞が1番好きで、1番感動する部分の歌詞です。
〜3番Cメロ〜
「もしも」の先のフィクションその中の世界がどんなに眩しくても悔やんで悩んで生きてく選択に悔いはない
この部分は「諦めないという自分らしさ」を手に入れた後の私の気持ちが表現されている部分だと思っています。
この歌詞の前半の部分を理想とするならば後半の部分は現実と捉えることができるかと思います。1番のAメロに「悔しいくらいにキレイなこの景色」と出てきましたよね?この歌詞も私にとって理想だったものだったと思います。でも、1番Aメロ時点の私は、「理想の将来を手に入れられるのではないか?」と思っていたのに対し、Cメロの私は「理想には近づけるけど手に入れることはできない」と理解しているように思えます。
〜ラスサビ前〜
Please give me time... あきらめたくないのに千の道の中の唯一正解なんて選べないよ遠回りした昨日が紛れもなく今日をつないだ
もう気付いているかも知れませんが1番のサビと同じ歌詞を用いています。
理由は多分、「遠回りした昨日(=過去の自分)が紛れもなく今日を繋いでいる」から。過去を振り返ることで今の自分がどれくらい成長したのか理解できると思います。
また、この曲をライブで披露した際の演出で、コンパスが反時計回りに回る演出があったと思いますが、これは、「この過去の自分を見る為に時間を巻き戻している」と捉えることができると思います。
〜ラスサビ〜
Time after time...あきらめなかったんだよ正解なんて知らないまま探した方が面白いから何度も流したナミダがいつかは強さに変わってくんだ正解じゃなくても私なんだ
「Time after time...あきらめなかったんだよ」ー過去の自分に向けてはっきり胸を張って言ってますね、きっと「あきらめない心」が「私」の自分らしさだったよ!というのを誰よりも先に伝えたかったのだと思います。
「正解なんて知らないまま探した方が面白いから」ー「今までは正解を必死に探し求めていたけれども、正解を知ってしまったらその先にまっているものは何もない」ということに「私」はきっと気づいたのだと思います。
「何度も流したナミダがいつかは強さに変わってくんだ」ーここの1番のポイントは「ナミダ」だと思います。この言葉は「自分の弱い部分を示す言葉」として用いていると思いますが、カタカナで表記しているんです。なぜ漢字ではないのでしょう?答えは、「カタカナ表記にすることで言葉のニュアンスが軽くなるから」だと考えます。
例えば「ずっと前から好きでした。」と「ずっと前からスキでした。」を比べてみてください。
前者は堅くて真面目な印象がありますが、後者は前者よりは柔らかい印象を持つと思います。
今回の「ナミダ」もそうで、敢えてカタカナ表記にすることで、「自分の弱さに対して深く考えないようにしよう」という意志を伝えたかったのではないかなと思います。
そして、最後の歌詞である「正解じゃなくても私なんだ」からは、聴いている人に1番伝えたいメッセージなのかな?と思いました。
「自分らしさをこれから探す人がいると思うけれども、もし仮に周りの人々が間違っていると言っても、あきらめずに頑張れば、それがあなたにとっての正解になるよ」
こんな風なメッセージがこの歌詞からは伝わってきました。
3.まとめ
いかがだったでしょうか?私なりに「identity」という楽曲を解釈してきましたが、
水瀬いのりさんのラジオ番組「melodyflag第86旗🚩」内にてアルバムの全曲紹介をした際、この曲に関して、
自分の弱い部分と強い部分の表裏一体感を表現した曲。迷って入るんだけど、自分の選択に悔いはなく、正解じゃなくてもそれが私なんだ
とおっしゃっていました。
必ずしもこの解釈が正解だとは限りませんし、今後変わるかも知れません。ですが、この考察が「自分らしさとは何か」ということを考えた時に少しでも参考になっていただければ幸いです。
あともう一つだけ伝えたいのは、水瀬いのりさんの3枚目のアルバム「catch the rainbow !」に収録されている「brave climber」も伝えたいメッセージが似ていると思っていますので、ぜひ「私」視点の「identity」と「僕」視点の「brave climber」の対比を楽しみながら聴くとより歌詞の意味が理解出来るかもしれません。
それでは長くなり、至らない点などがあったと思いますが、ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。それではまたどこかでお会いできることを楽しみにしております。
おいしいエクレア

