
異なるようでいて
見上げたのは
密やかに近づいてきた
春の夜
赤い蜜のような満月でした
暫しのあいだ
ここから じっと
雨や露にまぎれながら
ようすを眺めてゆくのです
もぅちっとそばへ
ゆけるのならば
あなたと たわいもない話しを
できたかもしれない
人の得手不得手とかゆう それは
才能だとか
能力だとかと似合わせて
あとは
性質ってゆう
心の癖でもって
お互いの 相性につながっちゃうもんなのかもしれないね
こむずかしくて
ややこしく
理屈っぽいように聞こえても
ただの天の邪鬼の
ひとりごとに すぎません
誰かに何かを伝えたいなんて
そんな だいそれたことじゃなしに
言葉にする前に
あなたと一緒に感じた
あの一瞬の気持ちのことを
なんとなく
手繰りよせたいがための
わがままだったこと
それすら その時には
すでに素直には 話せなかったなぁ
てね
赤い月には
なぜだかいつも
せつなくなっちゃう
そんな夜にみつけた物語は
似ているようで
異なる
だけど
おなじ光に心惹かれてしまう
迷える想いを 隠せない人たちの つぶやきでした
まるで
人魚の泡のよう
気がつけば
私にとって
いつの間にかの 心の住人
すっかりLadyになられたように
感じてしまうほど
大人びていて
でも 少女のままのようでいるのも
かわらずに素敵なのです
知らぬわけではなく
だけど 気づかないほどの速さで
時間は 数えては
消えゆきながらも
記憶ってかたちで
刻んでいって
ときには深く
ぬけない棘まで残していっちゃう
明け方
なにごともなかったように光る月だけれど
もうすでに
見える姿は
ちがう光のものでした
3月
去年より
ひとつキャンドルがふえました
吹き消すのには
すこし 心細くて
そのぶん祈りがつよくなってたかもしれなくて ごめん
おはよう と おやすみ
くりかえして
Happy Birthday to Me
心で出逢えた
Ladyたちを 胸に
春の風に
吹かれたのでした