ありがたいことに、前作「電子レンジアワー」も凄かったですが、今回もたくさんの反響を頂いており嬉しい限りです。
そんな中で、何となくというか、気持ち的に、このミニアルバムについてのことを書きたくなったから、ここに書いてみます。
もちろん音楽的な話は、優れたライターの方たちが的確に書かれているので、そちらを読んで頂ければと。
自分に関しては、リリースまでに感じたことを脈絡もなくフワフワ記すことが出来ればと思います。
◇何はともあれ楽しむ
2019年3月3日。雨のケーズデンキスタジアム水戸。水戸ホーリーホックの創設25周年応援ソング「ONE〜ひとつになる〜」の発売日だったこの日、まだ寒い季節に冷たい雨に打たれながらひたすらスタジアム内でCDを売り歩いた。
そして、たくさんの方にCDを買って貰ったことを今でも鮮明に覚えてるんです。
翌日、とある事務所の偉い人に呼ばれてまだ明るい時間に祐天寺駅の近くにあるもつ焼き屋でグラスを傾けていると、Twitterのタイムラインに<宇宙まおデイリー5位>という情報が上がっていた。
5位は5位だけど、上位4つは同じ商品の形態違いで事実上の2位。
嬉しくて、さらに飲んだ。きっと終電がなくなる時間を大いに越して飲んだような気がします。
それと同時に、漠然と次作の方向性に悩んだんです。とはいえ、自分は宇宙まおというシンガーソングライターのプロデューサーでも音源制作のディレクターでもないので、今考えれば何に悩んでいたのかは、意味不明ですが…
そして、そこから次作のおおよその発売日目標やそこまでのプロモーションプランの相談が進んで行くんですが、当たり前にこれがなかなか、うまく進まない。もちろん社内外の会議でのプレゼンも含めて。
ある日、何かの帰り道に、「宇宙まおというアーティスト名でリリースするCDだから、まおちゃん自身に一片の出し惜しみがないようなミニアルバムにしたい」という言葉を伝えたことがあった。
とにかく、<宇宙まおのディティールの全てをより正確に、そしてダイレクトにみんなに伝えられる>には、どうしたら良いかって悩んだ結果、そんな言葉を投げかけたんだと思います。
それだけでは、飽き足らず別のタイミングでも、レコード会社のアーティスト担当として、立場的には絶対に言ってはいけないこともたくさん投げかけて、本人に引かれたこともあるはずです。
自信を持ってアルバムを出すことは当たり前で、そこからさらに、何はともあれ楽しんむを作品に詰め込むことをやりたかったんだと…
◇予約特典に遊び心を
そんなこんなで、まだ半袖でも寒くなかった時期にレコーディングが進んでいくんです。
必死に何度も歌い直す宇宙まお。サウンドプロデューサーの（久保田）光太郎さんが鬼軍曹に見えて来るくらい、テイクを重ねていく。その模様をブースの外で椅子に座って見つめながら、ふと思ったんです。
「予約特典ってポストカードにサインだけで本当に良いのかな？」
前作まではポストカードにサインが定番だったけど、今回もそれで良いのかと。だって本人には「出し惜しみすんな、最後まで頑張れ」ってひたすら求め、自分自身には何を求めたんだろうって思ってしまったんです。
それで、10数個の予約特典アイデアを考えて形になったのが、UchuMagazineと千社札。
※現在準備中のものもあり。さらに千社札は弊社社長のアイデアです。
UchuMagazineは、何をテーマにするのか。何をしたら商品の発売まで楽しみに待って貰えるのか？ 毎日寝る前に考えてました。
その結果が今回のあの冊子です。撮影も昼間からもつ焼き屋さんにお邪魔してビールを飲みながらの撮影とインタビュー。まずは、<作る自分が1番楽しんでやろうと>って思い作りました。
代官山の晴れ豆でアルバム発売情報が解禁になり、たくさんの人が選んでくれたのは感慨深いものがありました。
◇あっという間に
3月からあんなに時間があったはずなのに、あっという間に商品が出来上がり、発売日が近づいてくる。
ありがたいことに、発売日が近付けば近づく程、たくさんの方から連絡がくる。謀殺の日々を過ごしていたらあっという間に発売となりました。
店着日は、どうしても茨城に行きたくて、ブックエースさんにワガママを通して頂きました。
発売日は、仙台へ。これも「うちゅうとみやぎ」を生放送にしたくて、担当ディレクターさんにワガママを言って実現して頂きました。
そして、何よりまおちゃんがたくさんの無茶振りに耐えてくれた。そのことに尽きるのかなって。
やっぱり、みなさんの手元に「永遠のロストモーメント」が届いて良かったです。
どの立ち位置で、これを書いているのか分からなくてなって来ましたが…
「永遠のロストモーメント」を何回も聴い貰いたい。
ただそれだけなんです。
「永遠のロストモーメント」を店頭で手に取って、家に連れて帰ってもらいたい。
ただそれだけなんです。
宇宙まおという人間味のあるアーティストの作品でそれぞれ何かを感じてください。
ただそれだけなんです。
もっと色々書きたいことはあるのですが、結構な長文になってるのでこのへんで。
今後とも、宇宙まおをよろしくお願いします。
付記
1.UchuMagazineの撮影でお邪魔したお店本当に美味しいので、ぜっひー！
2.もっと伝えたいことがあるのですが、評判があればまた書きます。
3.今年もJリーグの全スケジュールが出たら色々考えます。