石井ジョゼの!DEAD-FISH-EYES -33ページ目

SOMECITY 2014-2015 TOKYO 2nd PLAYOFFコラム「自由へ道連れ」

2015年2月4日、水曜日。
平日のど真ん中にクラブイベントの聖地・新木場スタジオコーストで行われたSOMECITY 2014-2015 TOKYO 2nd PLAYOFFは、F’SQUADの優勝で幕を閉じた。それは言い換えれば、ストリートボールを「バスケットボール究極の遊び」と位置付けたballaholicな彼等が、最高の遊び場であるSOMECITYを舞台に、自分達のやりたいプレーを誰にも咎められることなく追求し、とことんスタイルにこだわり抜いた結果、終には頂きを獲ってしまった、というセンセーショナルな夜でもあった。彼等は自由だ。そして、強かった。


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勝負所の決定力は健在。
未だ衰えぬ#7 K-TAのパフォーマンスに会場は沸き踊る


レギュラーシーズンを1位で終えた彼等が迎え撃つ、PLAYOFF TOURNAMENT緒戦の相手は「柏のエンターテイメント軍団」勉族(同4位)。#1 ぬまが創り出す面白くて強い「笑バスケ」にリズムを狂わされたF’SQUADは、ゲーム終盤までリードを許す苦しい展開を強いられる。この悪い流れを断ち切ったのが、3×3日本代表の主将を務めたチームキャプテン・#7 K-TA。7年前のリーグ創設時からチームとSOMECITYを牽引する看板選手が3ptシュートをねじ込んで1点差に迫ると、今季から加入したルーキー・#91KYONOSUKEがウイニングショットを決めて、残り時間40秒で大逆転に成功。試合巧者・勉族が描いた残り60秒のシナリオを書き換え、辛くも勝ちを拾ったのだった。でも、この試合だけに関していえば、恐らく勉族の方が自由だったろう。きっと彼等は不自由だった。不完全燃焼だった。でもそれは、これから始まる大一番へのウォーミングアップだったのかもしれない、ということにしておく。



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勉族を3年ぶりのPLAYOFFに導いた#1 ぬま。
ゲーム中盤での負傷退場が悔やまれる




TOKYO BEASTを破った平塚Connectionsとの決勝・CHAMPIONSHIP GAMEでは、MC MAMUSHI曰く「皆が待ち望んだ」期待通りの、今季のベストバウトが展開された。両チーム最多の24ptをマークした#9 CHIHIROの1on1が止められず、前半を14-21の7点ビハインドで折り返したF’SQUADだったが、アドバンテージ・ルール(前後半8分の間で発生する1on1。負けているチームがオフェンス、勝っているチームがディフェンスを行う。)で#7 K-TAのシグネチャームーヴ・キラークロスオーバーが炸裂。3×3 U-23代表にも選ばれた#12 KENを抜き去り反撃の狼煙を上げると、またしても#91 KYONOSUKEがコートに火を放つ。「狙っていた」という後半開始直後の連続3ptシュートで一気にゲームをひっくり返し、トリッキーなノールックパスで味方の得点をアシスト。大好きなイエローコートを自由に遊び回った結果、5本連続でシュートを決め続けた彼等の勢いを、たった30秒のタイムアウトが止めることは不可能だった。あれから24時間以上経った今でも、ラストシーンは鮮明に覚えている。最後まで勝利の可能性を信じてファールゲームに引きずり込もうとした平塚ディフェンスをK-TAがかわして、フリーのKYONOSUKEにパス。あの瞬間、彼等は誰よりも自由だった。試合終了を告げるブザーと同時に放ったジャンパーがリングに吸い込まれて、ネットを通過する福音が、悲鳴にも似た観客の大歓声でかき消された。F’SQUADが、歓喜の渦に飲み込まれた瞬間だった。


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平塚Connectionsのエース・#9 CHIHIRO。
「サムライソード」と称されるドライブは切れ味バツグン




尚、MVPには優勝の立役者であり、勝負強いシュートと変幻自在のドリブルで観客を魅了し、
最高の舞台で誰よりもバスケットボールを遊び倒した#91 KYONOSUKEが選出されている。

◆KYONOSUKE(F’SQUAD #91)
「優勝した瞬間、TANAさんが誘ってくれたあの日から今日までが、ずっとずっと蘇ってきて、頭に流れてきて。泣くつもりはなかったんですけど、ここまで来たんだって思ったら、勝手に涙が出てきて止まらなかったです。皆で獲ったMVPだと思うので、これからも加速していきます。遊びます!」

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2008年以来のCHAMPIONを目指して、初代王者の挑戦は続く



それでもまだ、彼等の物語は終わらない。
2014-2015 1st TOKYO王者のSIMON、地方予選を勝ち抜いた13チーム、TOKYO-OSAKA間の4チームで争う「WILD CARD」を勝ち抜いた1チーム、そして、この日2014-2015 TOKYO 2nd王者に輝いたF’SQUADを加えた、全16チームによる最終章・ストリートボール日本一決定戦「SOMECITY 2014-2015THE FINAL」は、3/7(土)8(日)にSOMECITY史上初となる2DAYS開催を予定。
現在の日本バスケットボール・シーンにおいて最も自由で、最も遊べるSTREETBALL CREW・F’SQUADの今シーズン最終戦を、どうかお見逃しなく。そして、お楽しみに。