ものを豊かに見たいから。
君子は本(もと)を務む。本立ちて道生ず
「君子、すなわち本当に優れた人物・リーダーは、根本のことに努力する。根本が定まって初めて、進むべき道もはっきりする。」といった意味。
論語の一節だ。
我々は何かあるとつい自分の本業から言い訳つけて逃げたくなる。
そんな時に、これを合い言葉にする。
そうすると、次の引用につながる。
「何によらず、その種において完成したものは、その種を超越する」
(ドイツの社会学者、ジンメルの「日々の断想」より。)
自分の本業で突出すれば、本業自体で十分楽しい。
そして、何より周りの人を観察する楽しみが毎日提供されるのだ。
自分自身も大学に入ってからの少林寺拳法、中学時代の器械体操から
学んだ事は数知れず。
少林寺拳法で、結構「息」を大切にする。
サッカー選手が渾身のシュート放ったシーンを見れば、
大抵口開いて息吐いているか、口閉じて息止め全身に力みなぎらせているはずだ。
要するに、
「息吸うときは動きずらい」
という身体の性質。
実戦形式で戦っていると、
ホントに相手の呼吸を読むのが上手い先輩がいる。
息吸いかけた瞬間、一瞬力が入らない瞬間がある。
そこを見逃さないなのだ。
これに気付くと、他のスポーツ見る目が変わってきた。
例えば、バスケで言えばアイバーソン。
彼の、「わかってはいるけど、止められないドリブル」
サッカーのロナウジーニョ。
1対1で、相手の意表を突く。
天才達は、自分の本業で、
人間の本質に気付いて自在に応用しているのだ。
1つでいい、本業の何かで突き抜けてみよう。世界が変わるはずだ。