第14回大阪アジアン映画祭
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Maggie - Trailer IFFR 2019 予告編
なまず
原題:메기
英語題:Maggie
監督:イ・オクソプ
Director: YI Ok-seop|2018年|韓国|88分
物語は看護師と副医院長、看護師と恋人をめぐる二つのストーリーが因果関係の乏しいシーンで紡がれ、ナンセンスな不条理劇に似るが、その分裂した世界の不安定さを水槽の鯰の俯瞰的な語りによって統一する構造をとる(鯰の声は『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』や『哭声/コクソン』のチョン・ウヒ)。
OUR BODY Trailer TIFF 2018 予告編
アワ・ボディ
原題:아워바디
英語題:Our Body
監督:ハン・ガラム
Director: HAN Ka-ram|2018年|韓国|95分
出演: チェ・ヒソ、アン・ジヘ
主演のチェ・ヒソは『金子文子と朴烈』(OAFF2018オープニング作品)の文子役で一躍ブレイク。卓越した語学力を駆使し、ロゴスの化身の如く鋭利な舌鋒で帝国主義批判を繰り広げる一方、鮮烈なエロティシズムを漂わせた。本作では高学歴でもまともな就職が困難な韓国社会を背景に、抜け殻のようだった女性が肉体の再生のみならず、自己の確立まで成し遂げようとする姿を巧みに演じている。
主人公の家族は母と妹、主な知人・友人もすべて女性という設定には女流監督らしいこだわりが感じられるが、主人公が憧れたヒョンジュの不可解な死が示唆するように、決して単純な肉体や女性賛歌に留まるものではない。評価の分かれたラストシーンにもそのことがよく表れていよう。
군산: 거위를 노래하다 Trailer 予告編
群山:鵞鳥を咏う
原題:군산: 거위를 노래하다
作品解説
鳴かず飛ばずのアマチュア詩人のユンヨン(パク・ヘイル)は、先輩の元妻ソンヒョン(ムン・ソリ)とあいまいな関係を続けている。ある日、2人は思い付きで、ユンヨンの母の生まれ故郷である小さな港町・群山へ旅に出ることにする。群山で彼らが泊まった民泊の主人(チョン・ジニョン)は、日本の福岡で生まれ育った韓国人で、今は自閉症の娘(パク・ソダム)と暮らしている。彼らは親子に好奇心をそそられ、やがてソンヒョンは主人に、ユンヨンは娘に惹かれていく…。旅から戻ったユンヨンは、保守的な父親、中国朝鮮族のメイド、美しい薬剤師に出会う。彼らと触れ合ううちに、デジャヴの感覚を経験するユンヨン。彼にとって群山の町は、旅の目的地であると同時に、新しい旅の始まりでもあったのだ。
『慶州』『福岡』など地方都市を好んで舞台に据え秀作を発表しつづけるチャン・リュル監督が、日本統治時代の面影が色濃く残る韓国の地方都市・群山を舞台に撮影した作品。