ちょっと気になる記事を新聞で見つけたので、みなさんに警鐘の意味も含め書きますね。


総務省がプロバイダ事業者(ISP:インターネットサービスプロバイダ)から要望のあった、ある手法を利用しても問題ないとしました。それはDPI(ディープ・パケット・インスペクション)の導入です。


DPIなんて聞いても、なんの意味だか分からないと思います。

簡単に説明すると、プロバイダ(BOGLOBEやOCN、YahooBBなどの接続業者)が自社の回線を利用しているユーザーの利用履歴を蓄積し、その情報を元に広告などを出すというものです。


それってどういうこと?ってなりました?(笑)

ユーザーの利用履歴を蓄積するというのは、どんな言葉で検索をしたかとか、どこのホームページを見たかとか、何をネットで注文したかなど、プロバイダはそれが誰かが分かる訳なので、個人を特定できる情報と共に蓄積すると言うことですね。要するに、「Aさんは昨日薬局のショップサイトで水虫の薬を注文した」という風な情報を収集出来るようになると言うことです。


どうでしょう?ちょっと怖くなってきませんか?


そんな情報を蓄積できるんだったら、不正利用したものには厳しい罰則があるんだろうと思いきや、業界の自主規制と言うことなので、実質おとがめ無しみたいなものなんですよ。さすがにちょっとヤバイ気がします。


大手プロバイダならば、ある一定の安心感はありますが、たまに事件で見かける、下請け業者がデータを転売したり、派遣社員やアルバイトの人が持ち出して販売してしまうという危険性は残ります。


で、毎度妙に思うのは、業界が罰則を嫌ってなんでも自主規制で問題ないから罰則を付けるなということです。

罰則がなけりゃ、その情報の管理が甘くなります。事業者として責任を持てないのであれば、要望するなよと言いたいですよね?


これからは、そういった情報の利用により収入を得られると言うことで、無料プロバイダ業者が出てくるかも知れません。ですが、個人の趣味嗜好などがその業者に握られることに注意して下さい。


プロバイダに友人とか知人がいたら、「遊び半分で情報見られたりしたらヤダなぁ・・・」と思いませんか?

ずいぶん昔ですが、銀行に勤めていた彼女の友人に、私の預金残高調べられたのを思い出します。


ちなみにこのDPIの導入は海外では、業者の悪用が発生して結局実用化できなかったらしいです。

それを日本は実質罰則無しでスタートしようとしています。


どんな業界にも腐った部分は必ずあります。

だから、こういうことには厳しい抑止力がないと、とんでもないことになりそうな気がします。


朝日新聞のサイトに詳しい記事がありましたのでリンクしておきます。

朝日新聞のDPIの記事


長文、失礼しました。


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