微笑みの街角  scene2 <約束の場所> | 越後屋倶楽部

越後屋倶楽部

Club Echigoya                                           


突然のカーチェイスから車は再び渋滞する大通りに進入した。


「越後屋さん、この辺りがお約束の場所なのですが・・・


日本でいうと シブヤ か ロッポンギ と言ったところでしょうか・・・」


ヌーデン校長は、在日経験があることを話してくれた。


越後屋倶楽部


車を降りて薄暗い路地を抜けると広い通りに出た。


越後屋倶楽部


午前0時を回っているにも拘らず、大勢の男女で賑わっている・・・

越後屋倶楽部


約束の店 “ CLUB GaZebo ” は、表通りにあった・・・


ビルの正面と、2階のエントランスにそれぞれ2人


セキュリティらしい男たちが張り付いている。


世間話をしているようだが、いったん事が起きると


彼らは俊敏に行動するのだろう・・・



「越後屋倶楽部ですが・・・」


入り口で名前を告げると、すぐに支配人が出迎えにきた。


「お待ちしておりました、どうぞこちらへ」

越後屋倶楽部


ベンジャミンは、この店のオーナーである。急用で少し遅れるらしい・・・


入れ替わりにクールなウエイターが、水煙草を運んできた。


越後屋倶楽部


水煙草は、エジプトのレストラン以来だ・・・ 


フレーバーはストロベリーを注文した。

越後屋倶楽部-b3


店内は、相変わらず大音量のクラブミュージックが鳴り響き


客達の会話と水煙草の煙を揺らしている・・・


越後屋倶楽部

午前2時を過ぎて、やっとベンジャミンが合流した。


Dr.Syoji と同行者を紹介する。ベンジャミンはアカデミーの場所を知っていた。


「たしか、ラマ4世通りでTV-3のそばでしたね・・・」


今夜は、政府関係のVIPが急遽来店することになったらしい・・・


全員を明日のランチに誘ってくれた。


越後屋倶楽部


建設中の姉妹店があるので、ぜひ視察してアドバイスをして欲しいという・・・


明日の約束を交わし店の外へ出ると、ロングリムジンが止まっていた。


前後にポリスカー、さらに警備隊の大型バス・・・


越後屋倶楽部-b2


ベンジャミンは、詳しい話をしなかったが超VIPなゲストなのだろう・・・



午前3時、通りはさらに混雑していた。彼らは、いつ眠るのだろう。


越後屋倶楽部


元気な観光客が通りを撮影している。

越後屋倶楽部


ヌーデン校長とMiss.Aki は、この辺りを案内をしたいらしい。


Dr.Syoji にも勧められ、もう少し歩いてみる事にしよう・・・


予約したホテルには、チェックインする事もなく初日が終わりそうだ。


「それでは、ご案内お願いいたします。」


ぎこちなく微笑んだ・・・



TO BE CONTINUED!





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