本棚を整理していたら、懐かしい本が、出てきた。

修行時代に、買って読んだ本ですが、

当時の、すしの価格にも、びっくりです。

あまりにも懐かしいので、ここで、紹介します。

「東京すし百店」 紹介文


真珠書院  里見章子著、東京大田区生れ ミツカン社員  

磯邊鮨   「東京すし百店」   昭和44年5月25日発行。


品川区史にも東海道名代の店としてのっている程の古いすしやさんだ。


現在は蒲田駅前の商店街のあるが、

昔はその名の示すとおりもっと海辺にあったものらし。


海が遠くなったのか、店の方で移転したのかききもらした。


店の構えからすると、ちょっと高そうな感じを受けるのだが、

値段はごく大衆的。


安く仕入れて安く売るのがモットーだそうで、

一度入った客はまず例外なく常連になる。


にぎりのうまさ、

シャリのうまさということをあらためてこの店は教えてくれるような気がする。


この店、並すしにも海老をいれてくれるから嬉しい。


トロを注文してもびくびくしなくてすむというだけでも、

トロに目のない客達にとっては有難い。


歴史のある店の良さというもであるかもしれない。


会社の退け時などは一杯飲みながらすしをつまもうという客で、

超満員。


世はあげてイザナギ景気などと騒いでいるが、

多くの庶民のふところ具合は決してそうでなく


意外に渋いというのが本音のようだ。


とくに最近は本格的に座敷で飲むだけの予算はないし、

手頃なところですしやのカウンターを


囲むという人も多くなっているようだ。


もっともまだまだすしやのつけ台に座ると、

高くなるという考えがあるのだから、


この店などは珍しい部類かも知れない。


世の中の進歩と共に人間もすごくせっかちになってきている。


だから飲食店に入っても、

すぐに料理が運ばれてこないと機嫌が悪いということになるのだが、


そんな点すしやというのは座れば即座に握ってくれるのだから、

今頃の若い人にとって


このスピード感は大いにアピールするといえるかも知れない。


この店のトロをつまんでいたらそんなことを考えついた。


ねだん 上300円以上、並200円