さりげなく沈む夕日を見て
悔しくて泣いたあの涙を
腕で拭い去り誓った
あの日あの時の夢を今も見ろぉ~



っていう、ケツメイシの「夕日」っていう曲のこの部分を聞くと、いつも思い出すことがあります。

私はケツメイシについては全く詳しくないのですが、20歳くらいの時に、お友達のスズさんがカラオケで歌っていて、それで知った曲です。



私が思い出す光景は、オーストラリアのダーウィンで見た夕日。


というと、なんだかセレブな聞こえですが、実際はセレブのようなリッチで優雅な思い出ではなく。




私は16才の時に1年間オーストラリアに留学しました。

中学生の頃から海外に興味を持ち始め、お小遣いでこっそりオーストラリアの旅行ガイドを買って、引き出しの奥底に隠していたのを覚えています。
(なんでこっそりだったんだろう?今思えば不思議。)

でも我が家はその当時は裕福な状態ではなく、父親が経営する小さな会社が潰れそうな状態で…海外旅行に行ってみたいなんて言える雰囲気でもなく。



が、高校1年の時に、学校の進路相談室の前で、運命か!と思うような張り紙を見付けたのです。


「オーストラリア・交換留学生募集」


しかも、ある団体が費用のほとんど(現地でのホームステイ費、毎月のお小遣い、学費などなど)を出してくれるため、留学生本人はほぼ無料で行けるとのこと。

行きたいなーと漠然とは思いましたが、うちの両親は海外とは無縁な人達だし、なにせ私は大切に大切に育てられた可愛い娘、末っ子です。
両親が許すはずがないわけです。

なので、その日の夕食時に、

「こーゆー張り紙をがあってさー、うちの高校から誰か受けるのかねー?」

と何気なく話したところ、母親が、

「あんたは受けないの?」

と言ったわけです。

「え?受けていいの?」

とキョトンとして聞き返したら、

「ねーお父さん、受けてみればいいよね?受かるわけないし(笑)」

と、半ば私を馬鹿にしながらも、父親の了承まで得てくれて。

あれ?大切に大切に育てられた可愛い娘かと思ってたんですけどね?




で、試験を受けるために、両親と一緒に日帰りで札幌まで来ました。
試験メインというより、札幌行けるぅ~ウキウキ、みたいな。

試験というのは、英語の筆記試験、日本語の作文、面接。


自分でいうのもアレですけども、神が降りてきたのかと思ったくらい、どれも完璧な出来でした。


で、ちょっとだけ札幌の街をブラブラしたあと、すぐに地元へ戻りました。

夜、家に着くなり担任から電話がきて、

「えちでこ!受かったって!過去最高点数だって!どうしたのアンタ!?笑」

と、若干ディスられながら、合格の連絡を受けたのです。


父親、唖然。

「え?受かるものなの?本当に行くの?」
と、戸惑っておりました。


そして、あれよあれよと言う間に、出発の日。

私の留学先は、オーストラリアの東海岸にある、小さな港町コフスハーバーに決まりました。

Wikipediaより


クラスのみんなが空港まで見送りに来てくれて。
出発ギリギリまでみんなとワーワーギャーギャー喋っていたので、両親とはほとんど会話もせず。

「いってきまーす!」

と、出発ロビーに集まってくれたみんなに笑顔で手を振り、一人で出発口へ向かうとき。

チラッと両親を見ると、母が父に寄りかかって号泣していました。

初めて見る、母の泣き崩れた姿。

それを見た瞬間、これから1年間両親と会えないこと、友達にも会えないこと、全部1人で乗り越えていかなければならないことを改めて再認識しました。

それと同時に、絶対成長して帰ってくる!この1年を無駄にはしない!という強い決意も生まれました。

気付けばボロボロと涙が溢れてきたのを覚えています。

隣には誰もいない、たった一人での初めての出国。


後ろ姿を見ているであろう友達や両親に悟られまいと、気丈にスタスタ歩きながら、ボロボロと溢れる涙を止めようと必死でした。


ま、これから自分がすべき事柄を思い出した瞬間、涙なんか自然に止まりましたけども。

自分がすべきこととは、
「たった一人でコフスハーバーという未知の町へ辿り着くこと」


日本から出たこともない16才の私が、たった一人で成田でオーストラリア行きの国際線に乗り換える。
そして、シドニーでコフスハーバー行きに乗り換える。
でもこれは、日本語なんてない、全て英語の世界の始まり。

でもとりあえず、そこまでクリアすれば、誰かしら迎えに来てるはず。

今みたいにネット社会でもなく、スマホとかない時代なんで、よく一人で辿り着けたな!と今となっては感心します。


今もこの団体による交換留学制度はあるようですが、今はスマホとかネット社会なんで、分からなければGoogle先生に頼れますよね~。
私なんて、分厚い和英辞書・英和辞書を持ち歩いてましたからね(笑)

そして、LINEやSNSという世界中誰とでも気軽に会話ができる便利な物もあるので、一人ぼっちで異国で暮らすっていうのとは、精神的な意味で昔とは違うかもしれないですね。




思いのほか長くなったので、続きます。

で、夕日とどう繋がんねん?!て感じですが、うまく繋げてみせます。

またいつか、つづきをアップします。