メモは記憶のためだけじゃない! | 北出塾

北出塾

保健師さん、看護師さん、ケアマネさん。
保健医療介護の最前線で働く方が
たった「紙1枚」で成果を手に出来る学びの場です。

北出研究室にようこそプレゼント

昨日は立春チューリップ赤です。
あいにく私の地元は、冷たい雨が降り続いていますが、春チューリップ黄です。

「実習が一段落した」と、ある学生がふらっと立ち寄ってくれました。

学生の間は多くの分野をローテーションで実習します。
患者さん、住民の方々、関係職種の方々、本当に多くの方々のおかげで一人前に近づいていきます。

立ち寄ってくれた子の悩み。
それは、自分の思いを上手に表現できないということでした。
実習に出ると、心が動く瞬間が本当に多くある。
それを上手に人に伝えられる子もいるけれど、自分は言葉が出てこない。
自分の意見を持っていないからなんじゃないだろうか。
考える力が足りないんじゃないだろうか

と、語ってくれました。

私は、この子が考える力も悩む力も持っていることを知っています。
でも、単に「そんなことないよ」って言うだけでは、ひとごとでしかない。
次の瞬間、私は席を立って自分のノートをとりに行きました。

「ほら、これ見て。すごく書いてるでしょ?」
その子は私のノートを食い入るように見ていました。

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「漠然と感じていることを、こうやって書いて解きほぐしていってるんだよ」
「この時は、◯◯って思ったから、このモヤモヤを書いていったらね…」
と話していると、その時の感情が鮮やかによみがえります。
そして自分の力で自分のモヤモヤが解決できます。

「私も自分のモヤモヤを書いて、考えてみます」
その子はニッコリラブラブ笑って帰っていきました。

これも1枚の学校で学んだこと。
もしかしたら、一番使ってるかもしれません音譜