11月25日(日)NHKホールまでドレスデン国立歌劇場「ばらの騎士」を観に行って来ました。


指揮:ファビオ・ルイジ


演出:ウヴェ=エリック・ラウフェンベルク 

舞台美術:クリストフ・シュビガー 

衣裳:ジェシカ・カルゲ

元帥夫人:アンネ・シュヴァンネヴィルムス 
オックス男爵:クルト・リドル
オクタヴィアン:アンケ・ヴォンドゥング
ファーニナル:ハンス=ヨアヒム・ケテルセン 
ゾフィー:森 麻季


先日もこの歌劇場の「タンホイザー」を観たばかり。

それはワーグナーとR・シュトラウスは2大大好きな作曲家なので今回の上演演目はまさしく直球です!!


「ばらの騎士」が観たかったのはもう一つの目的がありました。

アンゲラ・デノケが観たい!!

そう今回はかのブーケ2オペラ女優アンゲラ・デノケブーケ2が「ばらの騎士」の元帥夫人を演じるのです。これを見ないわけにはいきません!


この希望が脆くも崩れたのは「ばらの騎士」を観る数日前でした。

ぴかまま さんがアンゲラ・デノケでは無く先日の「タンホイザー」でエリーザベトを演じたシュヴァンネヴィルムスが歌うことを教えていただいたのです。


公式HPを見るとびっくり\(゜□゜)/


[11/13 出演者変更のお知らせ]
「ばらの騎士」の元帥夫人役で出演予定のアンゲラ・デノケは急病(インフルエンザ)のため、来日中止となりました。それに伴い、下記のようにキャストが変更となります。
今回のキャスト変更に伴う払い戻しや振り替えは致しません。
お詫びとともに、何卒、ご了承を賜りますよう謹んでお願い申し上げます。

◆「ばらの騎士」(全公演 元帥夫人役…アンゲラ・デノケ→アンネ・シュヴァンネヴィルムス)


アンゲラ・デノケぇぇぇぇぇ~~~~~~~あせる

これって先日、「タンホイザー」を観た時、これに対する告知って一切無かったんですよねぇ~・・・実際、NHKホールに行ってこれを知った人も多かったみたいで皆、出演者変更のお知らせの掲示板に吸い寄せられるように見入っていました。

みなさん、ショックですよねぇ~汗お気持ちお察しします。


代役のアンネ・シュヴァンネヴィルムスは先般の「タンホイザー」 でエリーザベトを好演されたばかり、気品もあるしドイツ語圏で最も権威のあるオペラ誌オーバンヴェルト年鑑で最優秀女性歌手に選ばれたこともある実力派です。

でもデノケで観たかったなぁ・・・。


演出は特に特筆すべきところは無いものでしたダウン

典型的な時代考証がしてあるものではなく、近代版ですが可も無く、不可も無くおおよそオペラファンの満足できるものではありません。

他の演目は「タンホイザー」がコンヴィチュニーの遊び心があるもので、「サロメ」も鬼才ムスバッハですから、「ばらの騎士」の平凡な演出は浮いてしまいます。


オケは冒頭のホルンから期待を膨らまさせてくれるものでした。

ただNHKホールはデッドなホールで決して音響が良くないのですね。

きっともっと良いホールならかなり満足できる演奏だったのではないかと思います。


シュヴァンネヴィルムス元帥夫人、予想どおり気品があって美声で適役でした。

ただやはりホールが悪いせいか「タンホイザー」のエリーザベトを歌ったのと同じ人が歌っているとは思えない声に聴こえます・・・。


あと良かったのはテノール歌手役のロベルト・サッカ

私も大注目しているテノールの彼がこーーーーーんな短い出番のテノール歌手を歌うために来ているので贅沢な話です。


オックス男爵クルト・リドルもワーグナーとも違ったコミカルな役柄で楽しませてくれます。

2幕最後の最低音もしっかり響かせています。


オクタヴィアンアンケ・ヴォンドゥングは演出と同じく可もなく不可もなくという感じでそつなくこなしてはいますがこのオペラ、その実、オクタヴィアンが主役と私は思っているので彼女にはまったく感心はしませんむかっ


ゾフィー森 麻季さんも実力のある方ですが、声が細い・・・厚いオケの音に声が幾度もかき消されホールの悪さを呪いました~かわいそうにカーテンコールではブーイングも出ました。

でも森さんに関しては美声と可憐な演技とても良かったです音譜


本当、今回の演出はなんとかならなかったものでしょうか?

オックス男爵の隠し子が「パパー、パパー」というシーンでは子供ではなく、いかにも子供の格好(サスペンダーをした)をした女性が4名出てきて「パパー♪」と歌うのです。

本物の子供使ってよぉ~地元の日本の子供でいいじゃん。

しかもほとんど彼女たちの「パパー♪」は声が小さすぎて聴こえないしさむっ


最終幕の3重唱もバランスが悪く、あまり美しくは無かったです。

全てがホールのせいとは言えませんが・・・。

これならリーズナブルな価格で上演してくれた新国立劇場の「ばらの騎士」とそう変りないクオリティで(もっとも新国の「ばらの騎士」はかなり普段の質より良かった)来日公演してまで上演する価値があるのかちょっと疑問に思いました。


つくづく9月のコスモスチューリッヒ歌劇場コスモスの「ばらの騎士」は素晴らしかったなぁ~音楽誌でも「合格クライバー以来の名演合格」って書いてあったもんねぇ。