かなーーーーーり前になりますが、10月18日(木)劇団四季の「エビータ」の全国公演の新潟公演を新潟県民会館まで観て来ました。


【キャスト】

エビータ 井上智恵

チェ 佐野正幸

ペロン 渋谷智也

マガルディ 内田 圭

ミストレス 久居史子


エビータの演出はかなり前に観た時より変わっていた。

全国公演なのにかなり大がかりなセット!!


エビータのレクイエムの合唱から始まり、チェ・ゲバラが狂言まわし役として登場。

田舎娘のエビータが次々に男を足がかりにラジオの女優、ついにはペロン大佐の女となり彼女の力でペロンを大統領にまでしてファーストレディにまでしてしまうある意味サクセスストーリー(?)


エビータという悪女を演じるにはかなりアクのある女優が演じた方が良いように思う。

劇団四季代表の浅利慶太夫人となった野村玲子のエビータは今回の井上智恵のように歌がきれいに歌える女優ではないが、アクの強さでは井上の数段上を行っていて震えがくるくらいの挺身の演唱だったのが印象に残る。

井上のエビータは差し詰め、pp(ピアニッシモ)ならぬ「エビタッシモ」である。


チェについても同じようなことが言える。

今回、ダブルキャストされている芝清道はチェにしろ、「ジーザス・クライスト=スーパースター」のユダにせよ、狂言回しをさせると抜群に巧い。

今回の新潟公演では佐野正幸は東京芸大卒でどんな役でも無難にこなす俳優だが器用貧乏で、ある意味劇団四季の俳優の個性を消すような演出に染まった俳優だ。


ペロンの渋谷智也に関しては完全にミスキャストのような気がする。

前に観た今井清隆は私の苦手とするタイプの俳優だったが、今回の渋谷に比べればエビータの尻にしかれるこの役を上手く演じていた気がする。


良かったのは内田圭のマガルディ。

チェに「ひどい歌だ!」と歌われるシーンがあるが、どうしてどうして伸びのある歌声はとっても良かった。

「オペラ座の怪人」のカルロッタもそうだが、歌の巧い歌手が下手に見せようとするのは喉への負担も大きいのではないだろうか?


演出は浅利演出らしく古臭いものだった。

主要なキャストが以前に観た公演に比べると「こぎれいにまとまっている」といった印象しか無く、残念だった。