2007年5月27日15:00開演

ヴェルディ中期の名作中の名作『リゴレット』は字幕無しでも十分に楽しめてしまうくらい好きな作品である。

それだけに“思い入れ”もひとしおで・・・それだけにちと厳しい目で見たりもする。



リゴレット
アルベルト・ガザーレ
マントヴァ公爵
エマヌエーレ・ダグアンノ



ジルダ
高橋 薫子
スパラフチーレ
彭 康亮
マッダレーナ
森山 京子
モンテローネ伯爵
東原 貞彦
ジョヴァンナ
向野由美子
マルッロ
柴山 昌宣
ボルサ
小山陽二郎
チェプラーノ伯爵
田島 達也
チェプラーノ伯爵夫人
日向 由子
小姓
但馬 由香
門番
青柳 明
合唱
藤原歌劇団合唱部
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団

    指揮:リッカルド・フリッツァ  

    演出:ニコラ・ジョエル


フリッツァは好きな指揮者なのだけど、オケの金管楽器が荒れ気味。

この作品のテーマでもある「呪い」を予感させる前奏曲もこれでは台無しでは?

プログラムを見るとやっぱり東フィル!東京フィルハーモニーは確実に演奏の質が落ちている気がする。


アルベルト・ガザーレはさすがに新進のヴェルディバリトンだけあって見事にこの役柄を歌い努めたが、私個人としてはジルダをはかなげに演じた高橋薫子さんの瑞々しい美声とコロラトゥーラの技巧に大いに感心した。

藤原歌劇団でコロラトゥーラソプラノは佐藤美枝子さんや出口正子さんが有名だけれど、高橋薫子さんの「慕わしき人の名は」のコロラトゥーラも絶品だった。



ニコラ・ジョエルの演出は装置にどの幕もさして変化が無く、暗く、かつ緩慢に思えた。

藤原歌劇団は比較的、よその音楽祭なり歌劇場からのプロダクションを借りてくることが多いのでそれなりに豪華な演出が楽しめたりするのが魅力だが、今回はちょっといただけない。


この「リゴレット」を観る前に観た「リゴレット」というはNYのメトロポリタンオペラのオットー・シェンクの豪華なプロダクションだったから尚のことチープに見えてしまったのかも知れない・・・。

「可もなく不可もなく」というのが率直な感想か。