日本の大手CDショップでもお目にかかれないCDやDVDを輸入CD専門店に注文していたのだが、これが注文すること2ヶ月でようやく届いた。メトロポリタンオペラのドミンゴ、フレミング主演ヴェルディ「オテロ」とカリタ・マッテラ、ベン・ヘップナー主演のベートーヴェン「フィデリオ」、それにこの7月に小森輝彦さんが出演されるR・シュトラウス「インテルメッツォ」日本初演予習用のCD等である。
この中にマリア・カラスの「ノルマ」もあった。これだけは国内でも十分に手に入る商品なのだが店頭で買う価格の半額に近いお値段で売っていたので買ってしまった。
ノルマ=マリア・カラスと言われるだけにその録音も実に多い。その中でも貴重なステレオ録音でトゥリオ・セラフィン指揮、アダルチーザ:クリスタ・ルートビッヒ、ポリオーネ:フランコ・コレッリ、オルヴェーゾ:ニコラ・ザッカリア 盤が最も優れているものらしくこれを購入したのだが、セラフィン&カラスによるノルマが他の追随を許さない素晴らしいものであることがわかる。
ベッリーニのオペラのヒロインは「夢遊病の女」「清教徒」などに代表されるように通常コロラトゥーラソプラノで歌われる作品が多い。内容もたあいもないものでお話よりも歌声自体の美しさやその技巧を楽しむことが主眼だった時代である。それがベルカントオペラというものなのであろう。
ただこの「ノルマ」はベッリーニの他の作品とは違い美しい旋律だけで勝負をしていない。ベッリーニの美しい旋律を期待して聴くとそのあまりの激しさに驚かされるに違いない。
ヒロインはドラマティコ・ダジリタによって歌われ、かつ巫女の長としての神々しさ、女としての弱さ・苦悩、そして母としての母性をも感じさせなくてはならない難役である。
カラスのCD自体、アナログ録音が多いことからステレオ録音というのも魅力的だし、共演陣が大変豪華なこともこれを名盤としている所以であると思う。
セラフィンの指揮は「緩急自在」という言葉がまさにぴったりで、今まで聴いたノルマの印象と全く別物。
「ベッリーニの描き出したかった『ノルマ』とはもしやこうだったのではないだろうか?」とすら思える。彼の紡ぎだす「ノルマ」の虜となった。
カラスは幾度聴いても美声とは言い難い声質だが、その歌に込める性格描写は実に巧みで彼女のドラマティコ・ダジリタとしての実力も遺憾なく発揮されている、これは他の歌手の群を抜くものであるだろう。感情表現を優先するあまり時には歌手の命そのものである「声」すら犠牲にしている。ノルマの恋人に裏切られた怒りに燃える声はもはや金属音である。
声帯への負担が大きかったのか、彼女の歌手としての全盛期が10年程度だったという事実もうなずける。
カラス以降、「ノルマ」を歌う歌手は「カラスのノルマ」と比較されることとなった。これが「カラスの呪縛」である。
この中にマリア・カラスの「ノルマ」もあった。これだけは国内でも十分に手に入る商品なのだが店頭で買う価格の半額に近いお値段で売っていたので買ってしまった。
ノルマ=マリア・カラスと言われるだけにその録音も実に多い。その中でも貴重なステレオ録音でトゥリオ・セラフィン指揮、アダルチーザ:クリスタ・ルートビッヒ、ポリオーネ:フランコ・コレッリ、オルヴェーゾ:ニコラ・ザッカリア 盤が最も優れているものらしくこれを購入したのだが、セラフィン&カラスによるノルマが他の追随を許さない素晴らしいものであることがわかる。
ベッリーニのオペラのヒロインは「夢遊病の女」「清教徒」などに代表されるように通常コロラトゥーラソプラノで歌われる作品が多い。内容もたあいもないものでお話よりも歌声自体の美しさやその技巧を楽しむことが主眼だった時代である。それがベルカントオペラというものなのであろう。
ただこの「ノルマ」はベッリーニの他の作品とは違い美しい旋律だけで勝負をしていない。ベッリーニの美しい旋律を期待して聴くとそのあまりの激しさに驚かされるに違いない。
ヒロインはドラマティコ・ダジリタによって歌われ、かつ巫女の長としての神々しさ、女としての弱さ・苦悩、そして母としての母性をも感じさせなくてはならない難役である。
カラスのCD自体、アナログ録音が多いことからステレオ録音というのも魅力的だし、共演陣が大変豪華なこともこれを名盤としている所以であると思う。
セラフィンの指揮は「緩急自在」という言葉がまさにぴったりで、今まで聴いたノルマの印象と全く別物。
「ベッリーニの描き出したかった『ノルマ』とはもしやこうだったのではないだろうか?」とすら思える。彼の紡ぎだす「ノルマ」の虜となった。
カラスは幾度聴いても美声とは言い難い声質だが、その歌に込める性格描写は実に巧みで彼女のドラマティコ・ダジリタとしての実力も遺憾なく発揮されている、これは他の歌手の群を抜くものであるだろう。感情表現を優先するあまり時には歌手の命そのものである「声」すら犠牲にしている。ノルマの恋人に裏切られた怒りに燃える声はもはや金属音である。
声帯への負担が大きかったのか、彼女の歌手としての全盛期が10年程度だったという事実もうなずける。
カラス以降、「ノルマ」を歌う歌手は「カラスのノルマ」と比較されることとなった。これが「カラスの呪縛」である。