駒村清明堂 | eccoの宝箱 (つなぐ装心具店)

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想いをつなぐ「装心具」をテーマに主にアクセサリーを製作しています。

日常での気づきを宝箱のように納めて行きたいと思い、マイペースに更新しています。

先日、茨城県石岡市にある駒村清明堂さんを見学してきた話。

駒村清明堂さんは5代続く水車で杉のお線香を作っている老舗。
感動の嵐だった。

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まずは切り出した葉をゆっくり乾燥させる。この杉の葉も若い木では良いものが取れず、50年以上のちゃんと日に当たった上の方の葉でないといいお香にはならないそう。
「君たち位の年齢ではまだまだ!」と、笑う駒村さんは職人さんなのにお話も上手。

まずは内部の車輪を見せていただく。

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こちらで粗く挽いたあと

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さらにこちらで細かくしていく。手間がかかる作業。


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車輪が動くと順に杵が上下に動き、その下の乾燥させた杉の葉が粒子状になっていく。

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まだ粒が残ってるねーと、途中経過を見せていただく。
お香になるまでには2日程かかるそう。

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いよいよ外の水車。
川から水を誘導し…

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車輪が勢いよく回り出す。

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この水はまたもとの川と合流して一つになるのだそう。

駒村さんは自宅で野菜をつくり、食べ物はその季節のものを食べ、混ざりのない杉だけでつくった線香の灰は土に還るようにつくり、自然に寄り添う暮らしを自然体で実践されている。本当に当たり前のように。そして誇りを持って。

急成長してきた日本。
がむしゃらに頑張ってきてくれた世代にも、もちろん感謝。便利なものが沢山あって、大抵のものは手が届く価格になっている時代。
でも今、少しずつはっきりと、無理してきた部分が歪になって問題になってる事が沢山ある。
そんな中、昔ながらの無理のない、身の回りにあるものとの共存する生き方に、改めて重要性を感じている人が増えている気がする。
そしてどんなものにもバランスが大切なんだと感じた一日。


最後に駒村さんのお庭にある「石割れ桜」を見せて頂いた。
桜の成長と共に石が割れてしまったのだそう。

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長い年限で、苔生す幹の貫禄。


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石というよりは岩という程の大きさの岩石を割って、更には巻き込んでいる力強さ。
これまた大木好きにはたまらない素晴らしい樹に出逢ってしまいました。


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来年、花の咲く時期に必ずまた会いにいきたい。