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朝晩めっきり涼しくなったと思ったら、いつの間にか9月ですね。
さて、読書の秋ということで読んだのはこの本。

現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)/筑摩書房

¥840
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著者は、「日本資本主義の父」、「実業界の父」と呼ばれている渋沢栄一。
彼が設立に関わった企業は、みずほ銀行、王子製紙、東京海上火災、日本郵船、東京電力、東京ガス、帝国ホテル、サッポロビール、JR等の様々な分野の約470社。さらには、日本商工会議所や東京証券取引所等の設立にも中心的な役割を果たし、日本の近代資本主義の形成に大きく関わっている。

彼が生涯に通じて貫いた経営哲学が、「利潤と道徳を調和させる」ことである。
「論語」と「商才」の共通点とは、世間とのうまい付き合い方。しかし、これも「千里の道も一歩から」である。成し遂げる大きなことも結局は微々たるものを集積したもの。どんな場合でも、些細なことを軽蔑することなく、勤勉に、忠実に、誠意をこめて完全にやり遂げようとすべきであるとしている。

また、貧富の差や競争についても国家の豊かさのためには必要であると述べている。むしろ、両者の関係を円満にし調和を図ろうと努力するとしている。つまり、何かを一生懸命行うには競走(他人を妨害することでなく、努力や工夫をし、知恵と勉強とで他人に打ち克つこと)が必要であり、
非現実的な平等を唱える、格式張った文字を並べ立てた儀式のような形骸化に陥った道徳観念には有用さを見出すことができないのである。

江戸時代の武士と商人は極端に対極の考えをしていたようである。武士は人としての道や社会道徳を最も大事なものとし、経済力や地位を取るに足らないものとし、一方の商人は全く逆の考えをしていた。この対極の考えを調和させるものが本書で述べている考えそのものである。
個人においても、企業においても、国家においても、世界においても、「信用」こそ最も大きな威力を発揮するものであり、あらゆる全てのものの基盤となる。

明治新政府が欧米列強の国々と対等に渡り合っていく上で、利潤の追求と社会道徳の実践の両方がどうしても必要であった。武士の時代が終わっても、それまでの商人たちが好き勝手にするのではなく、旧幕府の人間として仕えた武士である渋沢が日本の近代資本主義のシステムを整えたからこそ、それ以後の日本の急速な発展をもたらしたのだろう。

ついに出ました、新刊が!
と言っても、だいぶだいぶ時間も経ちましたが…
ようやく読みました。

プーチン 最後の聖戦

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新興財閥に支配されたロシアの中でトップにまで登り詰め
彼らから国家を取り戻す

新興財閥はロシア国内の資源を餌にアメリカに庇護を求め
アメリカはロシアの資源を狙い画策する

これにより
プーチンはアメリカ帝国主義に真っ向から対立することになる

アメリカのパワーが成り立っている脆弱なシステムを攻撃し
対してアメリカは、ロシア周辺国への革命や戦争を仕掛けていく

いよいよ全面戦争かと気運が高まったときに
プーチンの仕掛けた時限爆弾が効力を発する
「リーマンショック」である


複雑に絡み合うように見える国際情勢も
実は簡単な原理で動いている

「覇権争奪戦」である

理想だけでは存続できず結局は強い者が生き残る
国際法や国連決議も、力あるものには何の力もない
社会とはそういうものである


歴史は繰り返されている
これから何が起こるかは
過去に何が起きたかを知ればいい


真の中立など存在しない
永世中立国であるスイスでは全ての国民に配布される本がある

民間防衛 新装版

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この本には、災害時の対応等に加え
他国が攻めてきたときに、一人一人が徹底抗戦するための
具体的な方法まで記されている


これからの激動の時代をどう生き抜いていくのか
平和に慣れた日本人が知るべき現実である
5月5日、日本国内の全原子力発電所が稼働を停止する。

再生可能なクリーンエネルギーを!
というスローガンで議論が繰り広げられているが

古い官僚体質の東京電力の再建計画は難航し
内向きの議論ばかりしている間にも、
取り巻く環境は変わり資源調達すらままならなくなる。

オール電化やエコカーなど、環境に配慮した政策も原子力ありき
原油を燃やして電気を作るのなら、初めから原油を燃やせばいい。

上智大学名誉教授の渡部昇一氏は、
原子力技術こそ国防の要であり、近年の風潮に警鐘を鳴らしている。
氏は月刊「到知」3月号で高田純氏の論文を引用し、
この反原発の論調の背後にある勢力について次のように述べている。


 日本に原子力の技術力をつけさせまいとする勢力があることを知らなければならない。
 それは原子力船「むつ」の問題で騒いだ連中はどういうものだったのかを見れば分かる。
 それはサンフランシスコ平和条約に反対し、日本の独立回復に反対した連中と重なる。

 そしてこの連中は、いまも原発事故で大騒ぎをし、
 放射能の影響を神経症と言えるほどに過剰に言い立てている。
 この連中は日本を脱原発に持っていき、日本の発展を妨げる意図を持っているのだ。

 韓国は80基もの原発を輸出するという国家目標を立てた。
 そこで一番邪魔になるのは、優れた原発技術を持った日本なのである。
 韓国は去年、日本海沿岸への原発2基の建設に進んだ。
 日本の反原発の人たちが韓国大使館にデモをやっただろうか。

 いま罷り通っている過剰でヒステリックな放射線情報は、
 この連中が先頭に立ってばらまいた迷信だ、と断じていい。
 迷信は払拭(ふっしょく)しなければならない。
 それには放射能についての正確な知識が必要である。



外交とは、きれいごとではなく国益を守るためのものであるはずである。
「経済的」、「軍事的」、「エネルギー」、「食料」、「精神」
これらの自立をするためにも我々は真剣に考えなければならないだろう。
別に社長ではないのですが…

年を取ってくると時間が経つのが早くなり、
何をやっても時間が足らなくなってくるものである。
それもそのはず、
いつの間にか既に人生の3分の1が過ぎてしまっている訳である。

そこでこの本の出番であるのだが…
ま、単純に言えば時間を効率よく使うことである。

まず自分の時間を管理し、時間当たりの生産性を上げる。
人に任せた方が良いものはどんどん人に任せること。
つまらないことや無意味なことで、時間はどんどん過ぎて行ってしまう。

そんな時こそ自分の生き方を考えてみようと思う。今日この頃…
生産性を高めれば、一人の人間でもより多くの事柄を成し遂げられる。
そんなこんなの積み重ねで、世界も少しずつ変えられるかもしれない。

ま、そんなことを考えたりしてしまう、春です。




さて、この前の方が来ました。
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このチラシの方です。

勧誘してくれるのは有り難いのですが、
「輸血の解禁」と「高等教育の解禁」と「統治体崇拝の廃止」
この3つが実現するなら、勉強してもいいのですが…
人生まだまだですから、さすがにそれらのリスクは背負いきれませんので…
ボツボツと合間に読書したりなんかしてます。

今回読んだのは、ハーバード大学名誉教授で経済学者、ガルブレイスによる著書である。

初版が発行されてから50年経って、近年の世界恐慌や格差社会の出現により、ガルブレイスの正しさが実証されている。マルクスやケインズ等の学説をくまなく踏まえながらも、これまでの経済学の通念に真っ向から対立し、現代のタブーの分野にまで踏み込んでいる。

TVで語られる経済ニュースや一般的な経済学に疑問を感じている人にとっては、この本はとても痛快なものである。現代の経済システム自体が持続可能であるとは言い難いものだと分かる。

学術的な本ではあるが、読みやすい文体で内容も興味を起こさせるものであり、とても良い本であると言える。時間があれば是非読んで頂きたいものである。


ゆたかな社会 決定版 (岩波現代文庫)
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そういえば、ポストの中にこんなモノが入ってました。そろそろそんな時期なんですね。
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2012年は4月5日の木曜日に行われるようですので、行きたい方は行って下さい。
私は行きませんが(笑)