『音読は、野球の素振りと同じ』

⇒日頃から練習しているからこそ、本番で使える。

 

英語学習系の動画を見たりセミナーに参加したりすると、『音読が大切』と本当によく耳にします。(シャドーイング等も流行っていますしね。)『音読』は語学学習特有の学習方法で、非常に気軽でどのレベルにも有効な方法です。

 

英語は身に付ける事が重要なので、『頭』だけでなく『耳』と『口』を鍛える必要があります。さらに『頭』『耳』『口』が一体になっていないと使い物にならないため、口頭練習が必要です。

 

逆に正しいフレーズを口頭で覚えてしまえば、日本語のような感覚が養われてきて『こんな風につかうものだよね』とどんな時でも自信をもって使えるようになります。(もちろん文法学習は疎かにしてはいけませんが、ここではそのお話は割愛します。)

音読学習は気軽で非常に非常に便利な手段なんですよね。

 

(※以下は教室に通学中のお子様を持つ保護者の方向けの内容です。英語学習状況によってお子様の習得状況が異なっていると思いますので、その点はご留意ください。)

 

(低学年)当教室では、小学生のリーディングブックから音読がスタートします。低学年では音読週間がつくようにご家庭用に『音読シート』を配布しています。まだまだ文字を読むのが難しい時期ですので、ぜひ音源を利用しましょう。日頃から音源を流しておくのもお勧めです。最初は耳コピから子供達は入りますので、発音の向上も期待できます。この時期に音読週間がある程度確立できるといいですね。

 

(3-4年)リーディングブックがある程度読めるようになる3~5年生くらいになると音読習慣が疎かになり、ついつい大切さを忘れてしまいがちです。教室では毎週音読発表をしてもらうように促していますが、逆に一度聞けば本が読めてしまうと(もちろん素晴らしいことなんですが)家庭での練習が滞ってしまいます。あくまで英語らしく流れるように読める事をめざし、ご家庭での練習を促していきます。

 

(5-6年)5-6年生になると多くのお子様がスラスラとリーディングブックが読めるようになります。ドリルのボリュームが増える事もあって、レッスンで音読になかなか時間をさけなくなっていました。それで、昨年度から5-6年生からは2ユニットに1回づつ暗唱を課題を入れています。

 

(中学生)中学生になると、定期テストがあるので文法をいかに深く理解しミスなく解けるかに重点をおくようになります。また読解のみである程度内容理解ができるようになり、さらには時間的な制約もあって、なかなかたくさん音読練習することができていませんでした。

それで、中学1-2年生は今年度から新たに宿題の音読を確実に取り組んできてもらえるように、目に見える形で記録、提出してもらうようにしました。

 

(高校生)高校生になると、読む内容自体も難しく、文章も長く音読も時間がかかってしまうので、なかなか多くの時間をさくのが難しい状態になります。

ただ、さらに難しく細かな英文法を学ぶようになるので頭の中で整理しきれない事も多く、『ここはもうフレーズごと覚えて感覚で使えるようにしてしまえ!』という初心に帰ったような方法が結構有効なんですよね。つまり意外かもしれませんが音読の重要性と有用性はやはり高い、というか実は一番高いのでは(?)。

たしかに、言われてみれば私はドラマのフレーズで覚えたものをよく使ったりします(笑)。

今後は、日々の学習にどのように取り入れていったらよいか生徒達に

お話していきたいと思います。

 

(大人)いまの大人が学生時代だった頃の英語学習は、現在のものとは程遠く、ひたすら文法・単語・長文読解に取り組んでいたのではと思います。(少なくとも私の時代はそうでした。)頭と口・耳の英語能力が分離している(英語回路ができていない)方がほとんどなので、そういった大人のみなさまにも音読は非常に有用です。英会話練習の一環としてぜひ取り入れてみてください。

 

どの年代においても有効な音読練習、『英語は口に出しながら勉強するんだよね』と意識と習慣付けができるように、これからも試行錯誤&フォロー・サポートしていきたいと思います。