It's nice New Year's Eve.
イッツナイスニューイヤーズイヴ
いい大晦日ですね。
大晦日の夜に年越しのそばを食べながらお使い下さい。
イヴは前夜を表す言葉です。ハロウィンはハロウマスというお祭りの前夜であり、ハロウズイヴが変化した言葉と言われています。
クリスマスの前夜はクリスマスイヴですね。
日本にはもともと、正月をもって誰もがひとつ歳を取るとする習慣があります。数え年というやつですね。満年齢ですと生まれた時は0歳で、その後1年経過して1歳になりますが、数えですと生まれた日に1歳、次の正月で2歳です。
なので、12月31日に生まれたら翌朝には2歳なんです。ちょっと古い時代劇など見ると「生きていれば数えで十七」などというセリフがありますが、そもそも数え年しかカウント法がなかった時代にわざわざ「数えで〇歳」って言うかな?とちょっと疑問です。あとなんで女性はお歯黒じゃないの?眉毛あるのもおかしいじゃん?そのへんのリアルを追求したドラマもひとつくらいあっていいと思うんですよね。志村けんだけというのは寂しすぎる。
満年齢はおおよそ、数え年からマイナス1歳です。
月齢が重要な幼児期において不正確なカウント法なのであまり使われなくなりましたが、日本人として知っておいていい知識だと思います。
話はちょっとそれますが、最近日本すごい!日本素晴らしい!っていう趣向の番組が増えていますね。厚切りジェイソンが「そんなにまでして海外からの称賛がなければならない日本ってどうなの?」というような発言をしていましたが、その通りだと思います。まあ、もともと日本は自国文化研究が盛んな国です。海外からどう見られているかという趣旨の本がよく出てよく売れてるんですね。欧米リスペクトという通奏低音もまだまだ強いと感じることも多いです。
今まで光があたらず、先細りする一方だった職人の世界が紹介されることは、伝統工芸の世界にとっては喜ばしいことなのですが、ただ単にそういった技術があることを伝えて終わるのでなく、それらの技術がほぼすべて、後継者がおらず存続の危機にあることも伝えてほしいと常々思うのです。四国の代表的な漆器、象谷塗なんて、もう製作者が一人しかいなくて、この方がなくなったらほんとに途絶えてしまうんですよ。漆器に関していえば、この50年でなくなった漆器工房は、現存する工房とほぼ同数とも言われています。
生活の中から立ち上がった用の美は世界どこにあっても美しく尊く、超人的な技巧を発達させるものです。メジャーなところではスイスの鳩時計ですとかね。日本がすごいのではなく、人間がすごいのだと、また私たちは生まれる国を選べないのだから、日本に生まれたことを誇りに思う心が、その一方で他国を見下す心につながらぬよう、自らをいましめてまいりたい、自らの教育に反映させたいと思う所存であります。