ある日突然「まるで、ボンジョビ」という一言とともに、カセットテープのCMで日本のお茶の間に登場した、それがジョン・ボンジョヴィ率いるBon Joviでした。この場合、お茶の間に登場したということは「ブラウン管に登場した」と同義であり、つまりテレビに写ったということです。ブラウン管(ブラウンチューブ)なんてみんなもう知らないだろうなあ。だからyoutubeは「あなた自身のテレビ」って意味でyoutubeなんだけど。


それまでもロックファンにはなじみのあるメジャーなバンドだったのでしょうが、地方の大体の小中学生にとってはあれが初ボンジョビだったわけです。まあ、そんなわけで(どんなわけだ)Bon JoviのLivinn' on a Player(祈りながら生きている)の書き下しです。シャウトが多いけれどキーはそんなに高くなく、歌いやすくかつ「歌ったった!」感があるのでおすすめです。

https://www.youtube.com/watch?v=lDK9QqIzhwk


(台詞)

ワンサポンナタイム

ノッソーロンガゴウ


1番

トミーユストゥワーコンザドー(ク)

ザユニオンズビーノンストライク

ヒズダウノンヒズラック

イッツターフ ソウターァフ


ジーナワークザダイナロデイィ

ワーキンフォハマン

シ ブリングソマペイ フォーラーヴ

フォウラーァヴ


シセズウィガダ ホールドン ワッウィーガッ

コージダズンメイカ ディッファレンス ウィフィ メキダーノッ


ウィガディーチァーザ ザッツァーロッ フォーラァヴ

ウィルギヴィダショッ(ト)


(サビ)

オ――――

ウィァハフウェイゼーァ

オ――オ――

リーヴィノナプレイヤ

テイマハン ナンメキダイスウェーア

オ――オ――

リーヴィノナプレイヤ

リーヴィノーナプレ―――


2番

トーミガッニズシッストリンギホッ(ク)

ナウヒズホルディンギン

ワディズユストゥメイキトー(ク)

ソーターフ イッ(ツ)ターフ

ジナドリームゾゥラーニガウェイ

ウェシ クライズィンナイ(ト)

トーミウィスパズ

ベイビーイッツォケイィ

サームディ


ウィガドゥホードン トゥワッウィーガッ

コージダズンメイカ ディッファレンスウィフィ メキダーノッ

ウィガディーチァーザ ザッツァーロッ フォーラァヴ

ウィルギヴィダショッ(ト)


(サビ)

オ――――

ウィァハフウェイゼーァ

オ――オ――

リーヴィノナプレイヤ

テイマハン ナンメキダイスウェーア

オ――オ――

リーヴィノナプレイヤ

リーヴィノーナプレ―――


(リフレイン)

ウィガドゥホードン レディオアノッ

ユーリヴフォーザファイフェンザッツォールザッチューヴガッ


オ――――

ウィァハフウェイゼーァ

オ――オ――

リーヴィノナプレイヤ

テイマハン ナンメキダイスウェーア

オ――オ――

リーヴィノナプレイヤ

リーヴィノーナプレ―――


港湾労働者のトミー、ウェイトレスとして働くジーナ、若いカップルは港湾のスト、重なる不運で疲弊し、お互いの愛だけを頼りに生きています。ジーナはトミーを慰め、トミーはジーナを慰める。お互いに「今あるものにしがみつくしかない」と言いながら。

ジーナは夜にすすり泣き、トミーは好きだったギターを質に入れる。

「祈りながら生きているんだ。準備ができていようといまいと、俺たちは人生の途中に、すでにいるんだ。闘いしかない人生なら、闘いのために生きるんだ」


この歌はアメリカの貧困を非常にうまく切り取っています。

楽曲としての完成度も高く、国内外でヒットした曲ですが、それだけにとどまらないのです。この曲を聞いてから20年以上もたってから、豊かさの幻影に隠れたアメリカの貧困について知ることととなった時、改めてこの曲、この歌詞のすごさが身に沁みました。

モーガン・スパーロックが、恋人と一緒に最低賃金で30日間生活するというテレビドキュメンタリーを撮っています。まさにトミーとジーナなのですが、この企画は途中で重篤な健康被害に陥り、完走はなりませんでした。その様子は「モーガン・スパーロックの 30デイズ vol.1」(レンタル)で視られます。


これはアメリカの「ヨイトマケの歌」なんですよ。