先月特別鑑賞会で観ました。アカデミー賞受賞作品ということで、少し期待もありました。
起承転結にはかなり欠ける作品です。良い点を挙げるとするならば、納棺師を演じた本木雅弘さんの所作が細部にわたって、神がかり的に美しかったことです。自身の納棺師という役に関してよく研究されていましたし、死者に対する尊厳の深さも強く感じ取れました。
また、山崎努さんは、やはり偉大だなぁと思います。普通の演技をしてもやはりどこか、他の役者さんとは一線を画している印象があります。ただ、子供の頃に観た「ザ・商社」の印象が強すぎるせいなのか、今回のような物分りのよい役だと、少々、消化不良でした。もう少し、荒々しさ、激しさ、怖さを前面に押し出したほうが、彼の人間性にも深みがでるのではと思いました。
多分、良い映画なのだとは思いますし、人を愛したり、許したりすることは大切なことだとも思いますが、許さなかったり、激しく相手を傷つけたり、乱暴だったり、それでも誰よりも優しかったり、そういった不器用な人生を背負った男性の生き様のほうが私は興味があります。
↑面白そうだったらクリックしてください。
-------------------- Vogue -------------------
ザ・商社 全集(DVD)
監督 和田勉
石油の魔性に取り付かれた商社マンを演じた山崎努。彼は何事においても自分の人生を乱すことがありませんでした。故夏目雅子さんが下着姿で激しくピアノを弾くシーンが鮮烈でした。
野心的な男と女が登場するドラマティックな作品ですが、決して軽薄な人間模様ではなく、熱く、激しく、その時代を一生懸命に駆け抜けたその姿が、たとえ敗北であったとしても美しかったと思います。















