綾辻行人さんの『Another』読了!
私は中学三年生の時は3年2組とかじゃなかったかと記憶しておりますけれども…
夜見山北中学・三年三組の、恐るべき秘密とは?
妹が持ってたのでパクってきて読んだんですけど←
ノストラダムスの大予言だとか、酒鬼薔薇聖斗事件だとか、オウム真理教だとかが時事ネタとして出てきて、PHSだとか携帯電話が一般に普及され始めた。そんな聖飢魔II…違う。世紀末前、1998年の4月から惨劇の舞台がスタートするので…
この主人公たち、オレと同い年だぜ!
ってくらいの印象でした!まる!とか言ったら怒られるかな?(誰に?)
当然読む人によって印象が変わるのは大前提ですが、オカルト混じりのゴシックホラーと言っても全く怖くなく、耽美さも感じず、退廃的ムードも感じず、叙述トリックが使われているけどミスリードが思わせぶりなので、大どんでん返し感があまりなく、衝撃でもなく、結局面白くないわけではないしサクッと読めるけど、無難にまとめましたね。というのが個人的な正直な感想。
それよりもツッコミどころが満載なのではあるが、敢えて私は盛大にツッコミたい。
そんなに不定期ででも特定の場所で死者が続出してたら、オカルトだとしても話広まってメチャメチャ警戒するんじゃないのかと。
結局生きてる人間にとって一番怖いのは生きてる人間であるという胸糞悪い部分は多少感じた。
名作と誉高い同じく綾辻行人さんの『十角館の殺人』にしても、サクッと無難にまとめましたね。以上の感想が出てこなかったのが正直なところです。
ミステリーやホラーが嫌いなわけでも苦手なわけでもないし寧ろ好きなんですけどね。(耐性はつきまくってるかもしれない。)
『Another』は、物語の中で起こっている現象・災厄自体は、勿論途轍もなく恐ろしいことのはずなんだけれど、結局フィクション。
それよりも、舞台設定の時代背景にある現実で起きていた酒鬼薔薇聖斗による神戸連続児童殺傷事件だとか、オウム真理教による地下鉄サリン事件をはじめとした一連の事件だとかの方が、リアルタイムでリアルに体験していたぶんだいぶ怖かった。年齢による感受性の違いもあるのかもしれない。
正直ノストラダムスの大予言も怖かった!
その次に貞子がブラウン管の中から出てくるのが怖かった。
そしてこれ、スピンオフ作品(続編?)も出てれば漫画化、アニメ化、映画化と各メディア化もされているんですね。全然知らんかった。