書籍について


ある一文に目が止まる。

灸と体質について。灸をしてゆけば体質もかわる。だが、根気強く続けなければならない。

東洋医学を学んだ我々でも灸の効果に疑問を抱いているものはいる。私も懐疑的ではないものの如何程の効果がと感じてる。

温熱による筋への作用、一時的な血流改善が表面の効果かと考える。

改めてかつての教材である、はりきゅう理論を開く。鍼灸治療が効果を示す症状の多くは運動器系に起因するものが多くとある。

ザックリとした解釈を私はしていると思うがさほどズレてはいないと感じる。しかし、灸の効能、その一端を掻い摘んでいる様に感じる。鍼灸治療を学問としてみれば科学で証明されているのは運動器系にという所までなのだろう。

その先を垣間見ようと思うなら根気強く続けなければならないという事だろう。それを必要とする患者に示さねばならない鍼灸はとても困難である。やろうという気を起こす所が鍼灸治療の始まりという事なのかもしれない。