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受け持ちの利用者さんで廃用に落ちていく方がいる。リハビリ開始当初は素直な面が診られていた。しかし、2回目よりその姿はなくなっ

た。聞けば殆ど食事を口にせず、小粥しか食べていないそうだ。そんな事をしてしまえば体力は落ちてゆき、寝たきりになるというのにその街道を突き進んでおられる。リハビリ当初はなんとかできないかと苦悩していたが食事の問題が判明してからは悩む事をやめた。それでもリハビリはやっていかねばならない。なので現段階でできる事をやっている。だが、その方は全てを諦め、なげやりになられている。リハビリに伺うと触るなや辞めてくれの発言が飛んでくる。ある時は施設スタッフさんに知らない人に身体を触られていると言う始末。廃用に落ちる廃人の言葉と流してやる事をやっている。やはり私もしがない人間なのだなと感じた瞬間があった。その粗末な扱いを受けた後に日課の筋肉トレーニングを始めると不思議なことにダンベルが上がる、上がる。フラストレーションで筋肉に力が乗せやすくなっているようだ。廃人にもアクセントの要素があるのだなと感じる事ができた。