ある特集について

医師を追い詰めるバーンアウト。働き方改革が謳われる様になった昨今。しかし、いまだに超過労働の言葉を聞く事になるのだなとこの特集を見ていた。その医師は9時から22時まで診療をこなし、22時から明けの3時まで書類整理。それを基本スケジュールにこなされていた。ご本人は学生時代から優秀でテストで満点を取るのが当たり前、努力をする事は当たり前。意欲と向上心がとても高く、秀才の名に相応しい人物だったのだろう。研修医から勤務医となる際も尊敬する先輩方の背中を追う理由から循環器内科を選択したそうだ。その理由から激務に耐える事ができた様だが、どんなに強靭で立派な人間でも休息を取らないと擦り切れてしまう。その医師は病院で寝泊まりしなければならないスケジュールだったそうだ。悪い時には帰宅する時間を惜しんで5日間病院に泊まり込んだりしていたらしい。まともに休息を取らず責任と疲労の負担により糸が切れてしまった。尊敬する先輩ならもっと上手く出来る、受け持っている患者さんが他の医師が診ていればもっと良くなっていると考える様になっていき、最後はすべての意欲が失われ、休職しなければならない状態になられたそうだ。ゆとりを持っていかないとやがては擦り切れるという戒めの内容だった。