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キャリントンロッド9'6"#8です。
この竿は埼玉の佐々野釣具でブランクを買って組み立ててもらいました。キャリントンロッドと言えばラスピークが自分のためにデザインした竿として有名ですが、この竿のアクションがそのデザインと同じなのかは分かりません。 深いブルーの綺麗な竿ですが、使いこなせなくて、残念ながら数回しか実釣に使っていません。 軽くて返りが早い今風(当時)の竿と違い、どっしりとして芯が有るけどしなやかさも有る不思議なアクションです。上手く表現出来んのやけど、トルクが有る力強いループがグーンと伸びて行く感じなんですが、なんせ重いんで長時間振るのはキツかったです。
上手人はちゃんと振れるんやろうけどね。

実はもう1本ライトライン用の「キャリントンブルッキー」も一緒に作ってもらいました。こちらは1回使って友達にあげたのであまり覚えてないんやけど、細身で軽く使いやすかったと記憶しています。

プレゼントした友人は12年前に病気で亡くなりました。

商社の仙台支店勤務の彼とは仕事の関係で知り合い、販売店とメーカーの関係で東北エリアの企業へ一緒に営業に行ってました。 私が訪問先の企業の最寄り駅まで新幹線で行って、彼が営業車で迎えに来てくれて一緒に営業して、終わればまた駅まで送ってもらう。毎回そんな流れだったんで会話も仕事の話ばかりでプライベートな話はほとんどしませんでした。ある時、お客さんの都合で2時間程待ち時間が出来てしまい、その時に彼の営業車の中で初めて趣味の話になり、お互いにフライをやってる事を知って一気に親しくなりました。

翌年の春、金曜日の夕方に彼と仙台の企業へ訪問して、その日は私はホテルに泊まり、翌朝早く車で迎えに来てもらい彼のホームグランドで釣りをしました。土曜日一杯釣りをしてその日の夜仙台駅まで送ってもらって新幹線で東京へ帰る、そんなパターンの釣りが2回続きました。
彼はいつも高速代もガソリン代も受け取らないので申し訳なくて、そのお返しとしてその翌年に彼との3回目の釣行に行った川で私がその日使用した「キャリントンブルッキー」とスチールヘッド社のリールをプレゼントしました。
実は、有名メーカーの品だと価格がばれて恐縮して受け取らないと思い、彼にプレゼントするためにプロダクト品でないこの竿を準備しました。
彼はまだ初心者で使っていた竿もセット物で、いい道具欲しいんやけど子供が居て余裕がないんよね、といつも言っていたんで恐縮しながらも凄く喜んで受け取ってくれました。

その年、私は故郷の九州へ転勤となり、彼と釣りに行く事も出来なくなったんですが、メールで何回か釣果の報告を受けました。 九州に6年居てまた東京に転勤になったんで、赴任後直ぐに彼の会社へ連絡を入れたんですが、その時初めて彼が亡くなった事を知りました。

先週、彼と営業に行った岩手の企業に17年振りに訪問しました。当時製品を購入してくれた若い担当者が偉くなっていて驚いたのですが、昔話をしていて彼の話題となり、彼から購入した私の会社の製品が故障も無く現役で動いている事の御礼をされて、あの時は彼の熱意に負けて製品の購入を決めたと聞いて胸が熱くなりました。

彼とは私の九州転勤が決まる前に、次は阿武隈川の支流の里川にヤマメを釣りに行こうと約束をしてたんで、一度機会を作ってその川へヤマメ釣りに行きたいと思っています。
それと、キャリントンの竿は今後も使う事は無さそうですが、人に譲る気は起きないんで手元にずっと置いておくつもりです。