9月4日の朝日新聞『ユニクロに学べ!』記事で

総合スーパーが不振の衣料品事業の建て直しにユニクロが得意とする
SPA(商品企画、製造販売をリスクを取って一括管理)の手法を取り入れ始めたと紹介されていた。

総合スーパーは近年衣料品事業に於いてユニクロなどの専門店にお客を奪われている。

メーカーに生産を委託するプライベートブランド(PB)の衣料品を販売したが、
メーカーの提案に頼る部分が多く、企画、生産段階の管理が弱かった反省からのことらしい。

SPAは手間がかかり在庫リスクも背負う、だだ中間業者を省く事でコスト削減になり、
増産にも素早く対応出来るとして採用を決めたようだ。

『何でもあるけど何も買う気になれない』と言われた衣料品売り場からの脱却を目指すのだという。

ユニクロの強さが語られる時、マスコミではこのSPAが紹介されることが多い。

確かにフリース、ヒートテック、ブラトップなど新素材を活用した類まれない商品企画力と、
生産国と国内コスト差による価格アドバンテージはSPAの手法によるユニクロの強さでしょう。

総合スーパーは後発でこの分野に乗り出して来る訳で今後の動向には非常に興味が沸いている。

さて、今回の演題『ユニクロの強さは・・・?』ですが、
私が思うユニクロの強さの根幹は、現場マネジメントの徹底にあるのではないかと思っている。

柳井社長はその怖さを解かっている経営者なのだと感じている。

理念をスマートにカッコよく耳障りよくぶち上げても、
現実問題として実行出来なければ、
やり抜けなければ、実現しなければ絵に描いた餅だ。

現場と乖離した言葉遊びの自己満足には明日は無い。

私達は実務家だ。
泥臭く地道なサービスマネジメント現場が底上げされないと
本当の強さにならないのだと思う。(今はやりのドジョウのようだな・・・)

アーリーの従業員の娘さん(短大生)がユニクロでアルバイトしていると聞いた。

現場ではやはり「声を出す訓練」があるらしい。
声を出す、簡単そうに見えて訓練しないと出ないものなのですね。

最初は『もう辞める』と泣いて帰って来たそうだ。

母である彼女は娘に
「今ココで貴女が学ぶ事、経験する事は必ず社会に出た時役立つから」と諭したらしい。
娘さん今でも頑張っています。

ユニクロには覆面調査官が来るようなのですが、
彼女には『覆面さん』をも見破るくらいサービス接客員としての『感じる力』が備わって来ています。

まさに『大切な事は皆んなアルバイトが教えてくれた状態。』

渋谷109で一番の売り上げ『セシル・マクビー』はギャル系アパレル。
従業員はカリスマ店員とも言われるギャル達。

ゼミの先輩で笑顔研究者の門川さんが指導する彼女達の笑顔と、
空気感を読んだ絶妙な声掛けが現場の強さだ。

『笑顔で元気に声を出して接客する』
簡単そうに見えて出来ていない現場。

総合スーパーのアパレル現場はどうなのかぁ・・?

アーリーもマダマダだなぁ、従業員泣かして帰してないもんねぇ。

でも「鳴く(泣く)まで待とうアーリーバード」じゃ遅いよね。
9月1日は防災の日、
アーリーでは大震災を教訓にした新防災マニュアルを作成し防災訓練を実施した。

訓練につき合って頂いた素晴らしいお客様たちに感謝すると共に、
そんなお客様たちに恵まれているアーリーの幸福にも感謝。

訓練は幹部社員がいれば出来る、いなければ出来ないという状況を無くす為に
幹部社員は観察に徹底し、実際に現場を動かしているスタッフのみの誘導によって
早朝、昼間、深夜の計3回実施した。

実際にやってみると、
マニュアル自体の改善点や備品のある無しなどの見直す改善点が洗い出されたことは想定どうりだが、

スタッフが経験して来た仕事のキャリアの違いによって、
「不慣れな為、とっさの時に声が出ない、言葉がつまるなどの要因」により
スムーズに行った回と、ドタバタした回との運営能力の差が顕著に出た。

『知っている事、解かっている事と出来る事は違う』という現実が浮き彫りとなり、
改めて訓練の大切さが身に沁みた日となった。

前々回のブログで、
「ディズニーでは大地震(震度6強)を想定した防災訓練を全キャストが繰り返し受けている。
訓練は年間180回ほど実施され、二日に1度はパークのどこかで行われている」
という話をご紹介したが、

繰り返し繰り返し徹底して出来るまで訓練しないと危機管理にならないのだ。
まさに大切なのは、日々の訓練による徹底なのである。

年末に向けて
挨拶と清掃の徹底を全従業員のルーティーン化とすることを目標として掲げたのだが、
大きな声を出す訓練も徹底しなければ災害時の誘導もままならないなと感じた。

『挨拶』『清掃』『声を出す』
すべて当たり前の事なのだが残念ながら出来ていないアーリー。

今後は
朝礼、夕礼、晩礼(日に3回行う朝礼、アーリーでは通称デイリーと呼ばれる)の中で、

「お客様誘導用語」を大きな声を出して誘導する訓練、実際の誘導経路の確認などを
日々の訓練として取り込み、『挨拶』『清掃』『声を出す』という基本を
全従業員が出来るまで徹底して訓練していくこととしたい。
今年も霞ヶ関カンツリークラブで行われていた日本ジュニアが終わった。

ゴルフ界で通称カスミと称される埼玉の名門ゴルフ場で、
毎年夏に行われるこの大会は日本のジュニアゴルファー憧れの舞台だ。

アーリーバードには毎年この時期、全国のトップジュニア達が練習に来てくれる。

3日間競技のこの大会は2日目のスコア60位タイまでが3日目に進める。
大会2日目が終わり3日目に残れなかった娘達が、「来年も必ず来る」と明るく言い残し打席に向った。

この娘達には明日の競技は無いのだ、しかし、ラウンド後キッチリ練習する、
この基本動作が強くなる秘訣だ。

スポーツも仕事も一流は基本動作がキチンとしている。

スポーツの世界では、この習慣となっている基本動作を「ルーティーン」と称して
メンタル面の強化方法として紹介される事が多い。

マリナーズのイチロー選手がバッターボックスに入った際、袖を引っ張りながらバットをバックスクリーン方向へ向けるしぐさ有名ですよね。

イチローが昼ごはんにカレーを食べ続けているという話も都市伝説化している。

食習慣が大切なのは悪い食生活が生活習慣病の要因とされている事からも明白だ。
イチローの昼食カレーの習慣は各種のスパイスの薬効を考えての事かな・・?

さてビジネスの世界ではどうか・・?

仕事に於いても基本動作(ルーティーン)は大切なのだが、
どうもこのルーティーンという言葉、クリエイティビティの無い、
こなさなければならない単なる作業というネガティブなイメージで捉えられているような気がする。

誰でもが実践出来て、
誰でもほぼ同様の結果を出せるルーティーンを作ることが
企業にとっての大きな武器となるはずなのだが、
基本動作、習慣化・・がないがしろにされる、ホントは大切なのに。

ホントに大切なので、
ビジネスでは時間の管理、作業効率アップ、コスト削減などに
ルーティーン化が導入されていることが多い。

このルーティン化を達成する為の最初のポイントは、
個人個人が守らなければならない基本のルール作る事だ。

ナンか、前回までの危機管理の基本システムと似てきたな・・・?

基本ルール作りで大切なのは、
「個人個人が考えなくてもいいシンプルなシステム」とすることだ。でないと誰でもが実践出来ない。

時間管理の世界では、作業に係わる時間ロスの大半は道具を探す時間であったり、
仕事中に何か新しい情報が入り複数の事を考えながらの行動で動きが止まり
作業効率が低下することだと指摘されている。

ビジネストレーニングとして、複数の作業を並行して同時に進行していくこともあるが、
この場合は個々の高い基本的能力が必要となってくるのだ誰でもではない。

基本ルール出来ました、さあ!一番のポイントはこれからだ。

ルールは作るだけではダメなのだ。

実務の現場に求められるのは学者のように理論を作ろうとすることじゃない、
実践し結果を出す事だ。

始めに指摘したようにルーティン化を図るという事は、
決められた作業をこなす為、仕事としての面白みに欠けるという可能性も併せ持つ。

誰にでも出来ることなのに基本動作として実践させることが一番難しいのだ。
シンプル作業をルーティーン化し毎日確実に実施すること、
たとえば挨拶だ。

挨拶は声を出せば出来るシンプルなことだが、
挨拶を私だけでなく社員がパートやアルバイトも入れた全従業員が、
年中無休で毎日朝から夜12時まで出来るということはたやすい事ではない。

私が注意すればその場ではするだろう、
しかし、私がいなくなればしなくなる。

挨拶という基本動作さえ出来ていない現場は一流とはかけ離れた世界にある。

ラウンド後の練習をルーティーンにしてしまっているトップジュニア、
この基本動作が強くなる秘訣であり凄いのだ。

このルーティン化をスムーズに行う際に大切なのは
チェックシートなどを用いチェックしながら進めることだと言われる。

チェックマン、なんか嫌な奴のようだが、
社内にチェックマンとして鬼軍曹となる一人の社員を任命した。
彼の活躍を期待している。

まず、ルール(マニュアル)の整備からだな。