歯磨きをきちんとしていると自負しているヒトでさえも、実は意外と歯の磨き残しはあるものです。

では、どこに磨き残しが多いかというと、①臼歯の咬合面②歯間部(隣接面)③歯頸部(歯と歯茎の境目)です。

特に、歯間部の磨き残しは際立って多く、これが虫歯および歯周病の原因となるのです。

歯間部の磨き残しを無くすには、デンタルフロス(糸ようじ)の使用が欠かせません。

日本では、デンタルフロス(≒糸ようじ)の使用率が欧米の予防先進国と比べるとかなり低いといわれています。



 
治療前。ステイン(着色汚れ)が付着しているものの、歯はきれいに磨けているように見える。


 
汚れをピンク色の染め出し液で染め出したところ。歯間部および歯頸部に磨き残しが顕著。どんなにブラッシングを丁寧に行っても、歯ブラシだけで取り除ける汚れは60%程度とされる。


 
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)後。磨き残しであるピンク色の染色部は完全に取り除かれている。定期的なPMTCを行うことで、虫歯と歯周病は予防出来る。



どんなに丁寧なブラッシングやフロッシングを行っても、自分では歯を完全に綺麗にすることは出来ません。

また、歯に付着するバイオフィルム(口腔細菌叢)はブラッシングやフロッシングでは取り除くことが出来ません。

バイオフィルムを破壊して、口腔内を清潔の保つための方法が歯科医院で行うPMTCです。

是非、定期的なPMTCを受け、虫歯や歯周病をしっかりと予防していきましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


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