口渇(ドライマウス、口の中が渇く、ベタ付く)で悩んでいるヒトは少なくありません。

口渇は、特に中高年以降の女性の方に多くみられます。

原因は次のようなことが考えられています。
●唾液腺の疾患や萎縮
●加齢
●精神的なストレス
●全身疾患の随伴症状(シェーグレン症候群、糖尿病、甲状腺疾患、腎疾患など)
●更年期障害
●口呼吸
●喫煙
●飲酒
●薬の副作用
など


これらの中でも、薬の副作用による口渇は比較的頻度が高いと思われます。

抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などを含む抗精神薬は、口渇の副作用をもつものが極めて多く、これら以外にも解熱性消炎鎮痛剤、抗パーキンソン病薬、 消化性潰瘍治療薬、降圧薬、抗不整脈薬、抗てんかん薬、鎮痛薬、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬など)、 気管支拡張薬、ホルモン剤など、ありとあらゆる薬の副作用として口渇が挙げられています。

その薬の数は、なんと数百種類にも及ぶそうです。

しかも、高齢者になるに従い、多剤併用および長期服用の傾向が強く、口渇をいっそう助長するものと考えられます。

口渇は、虫歯や歯周病、口腔粘膜疾患、嚥下困難、誤嚥性肺炎などのリスクを高めます。

薬の飲み過ぎは、口腔内環境にもよくありません。

口渇でお悩みの方は、減量や休薬、あるいは副作用が無い他の薬剤への変更などが可能かどうか、担当の先生とご相談してみると良いでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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