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今回は、延長ブリッジについて書きます。

ブリッジとは、通常、抜いた歯の両隣の歯を削り、抜いた部分にダミーの歯を入れる連結冠のことです。

つまり、ダミーの歯を両隣から挟み込み、歯を3連、4連と連結して(つなげて)つくる被せ物のことです。

この場合、歯が無い部分はブリッジの中間に位置します。


これに対し、延長ブリッジとは、連結冠の端っこにダミーの歯をくっつける方法です。

例えば、下顎の第二大臼歯(一番後ろの歯)を抜歯すると、上顎の第二大臼歯は噛み合う歯が無くなるため、下方に伸びてきてしまいます(これを「挺出;ていしゅつ」といいます)。

これを防ぐために、下顎の第一大臼歯、第二小臼歯などを支えにして、抜いた第二大臼歯の部分にダミーの歯を付け足す場合があります。


ダミーの部分は、当然ながら歯根の支えがないため、その手前の第一大臼歯にかなり大きな負担がかかることになります。

すると、第一大臼歯が咬合性外傷(歯周病)や歯根破折、被せ物の脱離などを起こし、やがて抜歯となります。

このケースの、最も適切な治療法はインプラントでしょう。


特に延長ブリッジの支えになる歯が失活歯(神経の無い歯)の場合には、トラブルを起こしやすく、延長ブリッジは非常にリスクが高い治療法です。

したがって、延長ブリッジは出来ればしないほうが得策でしょう。


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