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今回は、デンタルフロスの使用率について書きます。
ライオン株式会社の行ったオーラルケアにおける意識調査で、興味深いデータがあります。
それは、オーラルケア用品の使用率の国際比較です。
フロスの使用率は、アメリカ60.1%、スウェーデン51.2%なのに対し、日本はわずか19.4%にとどまるそうです。
一般的なデンタルフロス。左右の指に巻いて歯間部を清掃する。虫歯や歯周病は、この歯間部からが最も発生しやすい
糸ようじ。誰にでも簡単に使えるが、清掃性はフロスに比べやや劣る
また、デンタルリンスの使用率は、アメリカ58.4%、スウェーデン39.2%、日本22.7%という結果でした。
日本人は、オーラルケアを手軽に行いたいと考えている人が多いのが浮き彫りになった格好です。
これは、予防歯科への理解度の違いが根底にあるようです。
アメリカ、スウェーデンでは約6割のヒトに予防歯科への理解が浸透しているのに対し、日本では20.9%と理解度が低い結果となっています。
また、予防歯科の実践においても、アメリカ、スウェーデンでは7割のヒトが予防歯科に取り組んでいるという答えに対し、日本ではわずか26.2%しか取り組んでいないというのです。
しかしながら、予防歯科の考え方を伝えたところ、予防歯科の必要性を感じる人は、アメリカ78.2%、スウェーデン83.1%に対し、日本でも70.7%と、多くの人が予防の必要性を認識しました。
いかに正しい情報を伝えることが大事か、分かる結果になったといえるのではないでしょうか?
私たち歯科医師や歯科衛生士、さらには歯科医療に携わるすべてのヒトや企業が、患者さんのみならず広く世間に正しい情報を発信していくことは、非常に意義深いことであると思います。
このブログも、少しでもそのような存在になれるよう情報を発信していきたいと思います。