日曜日、皆さんはどのように過ごしていますか?

スイスでは、ほぼすべてのお店が日曜日には閉まります。
スーパーマーケットもショッピングモールも、IKEAのような大型店舗もすべてクローズ。開いているのは、レストランやカフェ、ガソリンスタンド併設の小さなショップ、駅構内のスーパーくらいです。

東京やシンガポールなど、いつでもどこでも買い物ができる便利な都市で暮らしてきた私にとって、この環境は最初はとても不便に感じました。


でも、この「不便さ」こそが実は大切なものだと最近は感じています。


日曜日にほぼすべてのお店が休業するということは、社会全体が強制的に休息をとる仕組み。いつでも買える便利さの裏側では、誰かが必ず働いています。
「不便さを受け入れることで生まれる、みんなで守る休息時間」。

そんな文化がとても心地良く思えてきました。

 

前日の土曜日までに、必要な食料品を少し多めに買っておけばいいだけの話。

日曜日は消費活動を手放して、その代わりハイキングやジョギングを楽しんだり、家族とゆっくり時間を過ごしたり。買い物中心ではない日曜日は、意外と豊かで贅沢な時間になるのです。

 

もともとはキリスト教の「日曜日=休息の日」という考え方からきているようですが、今では宗教的な意味合いより、生活に根ざした習慣になっている気がします。

 

もし、一週間に一度、便利さや消費活動から離れる日をつくるとしたら、あなたはどんな風に過ごしたいですか?