ノマド生活中の私。
つい最近まで、パートナーの出張に合わせてドイツ・ベルリンに滞在していました。
ベルリンを訪れるのは初めて。ずっと「アートの街だよ」と聞いていたので、楽しみにしていたんです。私は街歩きが好きなので、歩きながらその空気感を味わうのが旅の醍醐味。
でも、実際に歩いてみてまず驚いたのが、グラフィティ(落書き)の多さでした。
デザイン性のあるアートや、プロのアーティストに依頼されたような作品も多く見かけました。
でも同時に、ただ書き殴っただけのようなものも、建物の壁という壁に溢れていて…。
しかも、古い石造りの趣ある建物や、ガラスの窓にも容赦なくスプレーされています。
学校や公共施設、住居、店舗…ありとあらゆる場所に。正直、私はとても驚きました。
建物って、誰かの所有物ですよね。市のものかもしれないし、多くは個人の持ち物。
そこに平気で落書きしてしまう、その感覚が私にはどうしても理解しがたくて。
気になって少し調べてみると、ベルリン市としては「アートや自由な表現を大切にしたい」という方針があるそうで、グラフィティもストリートアートや都市文化の一部として寛容には見ているようです。
でも一方で、毎年グラフィティの除去やペンキ塗り直しに予算がかかっていて、市としても「アート」と「迷惑行為」の間で悩ましい立場にあるようです。
私個人としては、歴史ある美しい街並みがグラフィティだらけになってしまっているのを見て、ちょっと残念に思いました
これは「ストリートアート」なのか、それとも「迷惑行為」なのか…。
ケースバイケースだと思いますが、その境界線がとても曖昧で、難しい問題だなあと、街を歩きながら考えさせられました。